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緊張に打ち勝つためには?〜書籍『戸川純の人生相談』ダイジェスト版〜

耳マン

ロックバンド・ヤプーズのボーカルを務め、女優・歌手としてカリスマ的な人気を誇る戸川純と、同バンドのキーボード・山口慎一による書籍『戸川純の人生相談〜どうしたらいいかな、純ちゃん〜』が1月25日に発売されました。ここでは本書の発売を記念して、特におもしろい相談の一部をご紹介します!

<相談>
私は演劇部に所属している高校2年生です。極度の緊張しいなせいで、人前でなかなか自分の力を発揮することができません。お芝居をしているときは役に入り込んでさほど緊張しないのですが、今度は羞恥心が邪魔をして100%出し切れません。弾けるようにステージに立つにはどうしたらいいのでしょうか? (ひよこ)

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緊張に打ち勝つためには?

戸川純(以下、戸川):私の個人的な答えなんで、「俺はそう思わないぞ!」とか「私は違うと思うわ!」って言う人もいると思いますが! 学校の先生みたいな真面目なことを言います。まずは、とにかく基礎をみっちりやってください。私は怪我の後遺症で女優の仕事はめったにできませんが、それでも歌うため発声だけは欠かさず訓練しています。そういう腹式の発声を練習しましょう。あとはちゃんと滑舌を良くする練習もしていただいて、身体も柔軟にしましょう。私も昔はタコのように柔軟でしたよ。……それは言いすぎか、関節あるし(笑)。私ね、こういうことがあったの。自分が歳を重ねるにつれて、年下の人が芸能界に入ってくるじゃないですか。

山口慎一(以下、山口):はいはい。

戸川:そういう年下の人から「戸川さんみたいに個性とか存在感って、どうやったら出せるんですか?」って聞かれることがしょっちゅうあったんですよ。私がお答えするのもおこがましい質問なんですが、そのときも「基礎をやることだと思います」って伝えました。なんでかと言うと、個性や存在感っていうのは基礎をやった上にポン、ポンと乗っかってくるものだと思うんです。意識しなくても、基礎をやれば……。

山口:自ずと出てくるってことですね。

戸川:そうそう! 大事なのは「自ずと」っていうところですよ。なんかちょっと可愛い役なんか演じて、それが上手くできちゃった場合、「え~! 私ってこんなに可愛いところがあったの~?」みたいに思ったり(笑)。すっごく上手く悪役をやれたとき、「自分ってこんなイヤな面があったんだなぁ」って思ったりもするんですよ。もともと自分の中にあるものじゃないと説得力がありませんが、それって滲み出てくるものじゃないですか。個性は無意識に出てくるもので、だからこそ説得力を生むんだと思うんですよ。

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