いよいよ球春到来を迎えたプロ野球。2023年シーズンに向け、2月1日から全12球団が一斉に春季キャンプのスタートを切った。今年も、未来を嘱望される若手選手たちが数多く一軍メンバーに抜擢。レギュラーシーズンでのブレイクを目指し、しのぎを削ることとなる。ここでは、セントラル・リーグ6チームの注目選手を紹介する。
今シーズンのプロ野球はDAZNで!いつでもどこでも簡単視聴。
竹山日向
投打:右投右打
身長/体重:182cm/84kg
生年月日:2003年11月2日
経歴:享栄高
ドラフト:2021年ドラフト5位
セ・リーグ3連覇を目指す東京ヤクルトスワローズでは、竹山日向が高卒2年目にして、一軍キャンプに抜擢された。
享栄高時代には最速151キロ右腕として注目を集めると、2021年ドラフト5位でヤクルトに入団。
ルーキーイヤーの2022年は、身体作りを中心に取り組んだ。二軍でも5試合登板となったが、大きな期待を受けてシーズン終盤に一軍へ昇格。1回1奪三振無失点と上々のデビュー戦を飾った。
同年秋のフェニックス・リーグでは、先発登板を重ね、長いイニングを経験。充実のルーキーイヤーを過ごした。
本格派投手として首脳陣からの評価も高く、春季キャンプでは一軍メンバー入りを果たした。
2022年は、先発投手の防御率がリーグワースト(3.84)と苦しんだヤクルト。2021年に9勝を挙げた奥川恭伸が故障で二軍スタートとなる中、先発陣の救世主となれるか。
小園健太
投打:右投右打
身長/体重:185cm/90kg
生年月日:2003年4月9日
経歴:市立和歌山高
ドラフト:2021年ドラフト1位
一軍デビューが期待される小園健太は、昨年に続いて一軍キャンプに抜擢された。
市立和歌山高時代には、3年春の甲子園に出場。最速152キロの直球と多彩な変化球を操り、完成度の高い本格派右腕として、世代屈指の評価を得た。
広告の後にも続きます
2021年ドラフト会議では2球団から1位指名を受け、抽選の末に横浜DeNAベイスターズへ入団。三浦大輔監督が現役時代に着用したエースナンバー「18」を引き継いだ。
ルーキーイヤーは春季キャンプから一軍に帯同したが、体力作り中心のメニューをこなした。
その後、シーズン終盤に二軍で実戦デビュー。計3試合(4回2/3)を投じて無失点の投球を見せた。同年秋に行われたフェニックス・リーグでも、好投を披露。
順調な成長を見せており、春季キャンプでは一軍メンバー入り。市立和歌山高時代にバッテリーを組んだ松川虎生(ロッテ)は早くも正捕手格となっているだけに、2023年シーズンは一軍の舞台で輝きたい。
小幡竜平
投打:右投左打
身長/体重:184cm/75kg
生年月日:2000年9月21日
経歴:延岡学園高
ドラフト:2018年ドラフト2位
遊撃のレギュラー候補に名を挙げられている小幡竜平も、春季キャンプ一軍スタートとなった。
延岡学園高から2018年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーは二軍が主戦場となり、高卒2年目に一軍デビュー。同年は54試合に出場して打率.220、3盗塁の成績となった。
2022年は一軍で49試合出場、打率.188に終わったが、二軍では46試合に出場して打率.331、15盗塁の好成績を残した。
今季から指揮を執る岡田彰布監督は、正遊撃手・中野拓夢の二塁コンバートを明言。空いた遊撃の座を木浪聖也らと競争させる方針を示している。
新指揮官は“守りの野球”を掲げており、広い守備範囲と強肩に定評がある小幡にとっては、追い風の状況だ。春季キャンプでのパフォーマンス、そして遊撃のレギュラー奪取に大きな注目が集まる。
鈴木大和
投打:右投右打
身長/体重:173cm/73kg
生年月日:1999年4月27日
経歴:北海高 – 北海学園大
ドラフト:2021年育成選手ドラフト1位
チーム屈指の脚力を持つ育成2年目の鈴木大和。育成選手としてはチーム唯一の春季キャンプ一軍メンバー入りとなった。
北海高2年時には、正中堅手として夏の甲子園準優勝に貢献。北海学園大でもリーグ戦ベストナインに2度(2年春・3年秋)輝くなど活躍を続け、2021年育成選手ドラフト1位で読売ジャイアンツから指名を受けプロ入りした。
ルーキーイヤーは、二軍で代走や守備固めを中心に39試合に出場したが、打率.143と打撃に課題が残った。
それでも、同年秋に行われたフェニックス・リーグでは、打率.262、4盗塁とアピールに成功。走塁能力の高さには、現役時代に“代走のスペシャリスト”と評された鈴木尚広コーチも太鼓判を押す。
巨人の支配下登録は現在57人(2月1日時点)。育成選手で唯一の一軍キャンプスタートとなっており、支配下登録に一番近い選手といえるだろう。
田村俊介
投打:左投左打
身長/体重:178cm/90kg
生年月日:2003年8月25日
経歴:愛工大名電高
ドラフト:2021年ドラフト4位
将来の主軸候補として期待されている田村俊介は、高卒2年目にして一軍キャンプメンバーに入った。