「日本の映画界はマンガ(原作)に依存していて、以前から僕はそんな風潮には疑問を感じていた。だから弟の郷敦がデビューしたときには2人に『お前たちは世界で通用する俳優になれ』『ハリウッドを目指せ』と言いました」
千葉さんは自身で脚本も書いていたが、歴史上の事実に基づくなど、リアリティのある作品を目指しており、映画界にマンガ原作の作品が溢れかえる現状を苦々しく思っていたのだ。「マンガに依存」と語るとき、厳しい口調になったのが印象的だった。
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「やはり千葉さんの思うハリウッドのイメージは、ご自身が活躍された‘70年代なのでしょう。当時もマンガ原作はありましたが、決して今のような大きな割合ではありませんでした。時代の変化もありますし、必ずしもマンガが原作だから悪いというわけではないと思うのですが……」(前出・千葉さんの知人)
厳しくも愛のある父の“遺命”だが、真剣佑と郷敦なら、その期待に応えることができるだろう。