2023年1月16日から行われていた日印共同戦闘機訓練「ヴィーア・ガーディアン23」。1月26日で訓練が終了し、インド空軍のSu-30MKIフランカーH戦闘機などは予定より1日後ろ倒しとなった1月28日に撤収し、帰国の途につきました。
航空自衛隊とインド空軍の戦闘機による共同訓練、さらにロシア製のスホーイ戦闘機が日本に降り立ったのは(公式では)今回が初です。訓練を実施していた百里基地には連日カメラを構えた多くのファンが訪れるなど注目を集めました。そんな一大イベントとなった今回の訓練を“カッコいい”写真で振り返ります。
■百里基地に降り立ったSu-30MKIフランカー
1月10日(火)に百里基地に到着したSu-30MKIを放水アーチでお出迎え。百里基地公式Twitterでは、到着したSu-30MKIと同基地所属のF-2戦闘機を並べてその大きさを比較する貴重な画が公開されました。
■F-2垂直尾翼に“虎の爪”特別塗装機登場
今回の共同訓練を記念し、第7航空団のF-2A戦闘機「機体記号:63-8537」に「ヴィーア・ガーディアン23」特別塗装が施されました。デザインは今回の訓練に参加した3部隊のマークである、武者(空自の第3飛行隊)、虎(インド空軍の第220飛行隊)、ドクロ(空自のアグレッサー部隊)をあしらったもの。後日、同様の塗装を施した複座型のF-2B「機体記号:23-8111」が現れ、インド空軍の西部航空コマンド司令官パンカジ・モーハン・シンハ空軍中将を後席に乗せて飛行しました(操縦は航空自衛隊のパイロット)。
■いざ共同訓練開始!
具体的な訓練の内容はもちろん非公開でしたが、Su-30MKIとF-2などが映画の世界さながらに空中で追い、追われる姿が見られました。
■Su-30MKIフランカー vs F-15アグレッサー
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今回の訓練で注目されたもうひとつの要素は、小松基地の飛行教導群F-15アグレッサーが参加した点です。日本最強の部隊とロシアの著名な戦闘機スホーイが相まみえたことは未だかつてありません。
訓練の終盤で開かれた共同記者会見において、F-2B戦闘機に搭乗したインド空軍のパンカジ・モーハン・シンハ中将は「航空自衛隊操縦者の高い操縦技量を称賛するとともに、日印両国間の絆を強めることができた」などの所感を述べました。
今回の訓練を通じ、航空自衛隊とインド空軍の絆が深まり、世界の平和に向けて共通認識を持てたことを祈ります。