
広瀬すずとKing & Prince・永瀬廉が出演する火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)に、NEWS・増田貴久が1月24日放送の第2話にサプライズ出演して話題を呼んだ。
(関連:『ぐるナイ』ゴチ新メンバー3人目は宮野真守 増田貴久との“ますまもコンビ”が早くも話題に)
増田が演じるマンボウは、大手レコード会社「ユニバースレコード」に所属する人気ユニット「ズビダバ」のメンバー。青髪で目元を仮面で覆った謎めいたアーティスト役だ。永瀬が演じる海野音は、コンポーザーとしての成功を目指し、同レコード会社に所属しており、第2話ではマンボウと音が初対面を果たす。温泉のCM動画に音をつける仕事を依頼された音に、マンボウは「ねぇ、こんなダサい仕事受けないほうがいいんじゃないの? “あなたの癒しの時間です”なんて……」と話しかけ、「自分の音、そんな風に安売りしていいの? 俺なんかさ、売れないうちからそういうプライドだけは持ってやってたわけ」と直球な言葉を投げかけた。ファーストインプレッションは少々不愛想なキャラクターに感じられたが、音に投げかけた言葉からは、プロとしての矜持、そして仮面を外すとおちゃめなキャラクターが露わに。そのキャラクターの変わりようは増田らしい演技だった。
増田はドラマのほかに、2020年から出演する『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の「グルメチキンレース ゴチになります!」のメンバーとして無事に残留が決定。TOKIO・国分太一、Sexy Zone・中島健人から受け継いだバトンを守った。1月26日の放送回では、「ゴチになります!24 」の新メンバーとして声優の宮野真守が登場すると、増田は「マモ」、宮野も「まっすー」と呼び合うなど、早くも“ますまも”コンビが話題を集めた。2人とも声が武器であり、何かのタイミングでハーモニーが聴けるのではないかと期待しているファンも多いはず。番組にさらなる楽しみをもたらしている。
増田だけでなく、NEWSは各メンバーが得意分野で活躍している。2回のパイロット版放送を経て、月1回のレギュラー放送が決定した『NEWS小山のおしゃキャン!どう?』(フジテレビ ※関東ローカル)。タイトルに名前を冠しているようにキャンプ好きで知られる小山慶一郎の番組がスタートする。初回ゲストは、小山と同期のKis-My-Ft2・二階堂高嗣。二階堂はパイロット版にも出演しており、息ぴったりな様子で買い出しからキャンプグルメを堪能した。残念ながら仕事の都合で途中で抜けた二階堂だったが、レギュラー化にあたって小山の希望が叶ったようだ。
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1月30日放送の初回、そして第2回の放送は前後編で、小山と二階堂が富士山が見える絶景のキャンプ場でお泊りキャンプを行う。タイトルにも冠しているように小山のキャンプスタイルは、“おしゃれ”がキーワード。効率やコンパクトさを求めて簡素化するのではなく、簡単でありながらおしゃれにキャンプを楽しむ。これからどんな小山流の“おしゃキャン”を見せてくれるのか。また、小山は加藤シゲアキと共に『NEWSの全力!!メイキング』(TBS系)に出演中。毎回ゲストを招いて様々なDIYに挑戦している。小山はフレンドリーなテンションでゲストを迎え、滑らかに番組を進行。一方でこだわりを盛り込む職人気質な一面も見せている。
昨年、作家として10周年を迎えた加藤シゲアキ。2022年9月には、作家生活10周年を記念して加藤自ら企画・編集した書籍『1と0と加藤シゲアキ』を刊行。また昨年はかねてからレギュラー出演している『タイプライターズ~物書きの世界~』(BSフジ)がリニューアル。加藤が単独MCとして番組を担い、作家や作品の魅力を伝えている。初回放送では緊張した様子ではあったが、小説などの文学作品のこととなると熱量が溢れていたのが印象的だ。昨年12月には東洋紡の企業広告キャンペーンに起用され、同社の事業テーマである「フィルム」「ライフサイエンス」「環境・機能材」を基に、加藤が従業員に取材を重ねてオリジナルストーリーを書き下ろした。これまで様々なCMキャラクターに起用されてきたが、加藤が手がけた作品で企業をPRするという新しい角度でのコラボレーションを開拓した。
アイドル兼作家としての道を切り開いてきた加藤。手がけた作品は映画や舞台となって世に届けられ、それが後輩へ出演のチャンスをもたらし、加藤が脚本を手掛けるなど自らの新たな挑戦へとつながる。加藤のエッセイ『できることならスティードで』には、“円環”にまつわるエピソードが登場するのだが、彼の持つパイオニア精神は、加藤を起点とした一連の流れと重なる。
昨年はアルバム『音楽』をリリースしたNEWS。音楽作品、ステージ演出ともにより一層ブラッシュアップした世界観を打ち出した。彼らが歌うエールソングやバラードの説得力、NEWSならではのロックや独自の世界観も厚みを増す。それもどんなことがあっても走り続けてきたからこその、継続の力を感じる。結成20周年を前に、ソロ活動とグループ活動の充実、そのバランスの取れたNEWSがやはり魅力的だ。(柚月裕実)