さんざがフリースローを一番乗りで決めた段階で明らかに落ち込み、自身も次いでゴールネットを揺らすも、“こはる以外に誘いたい相手がいないから”と、残り3名でもう一度勝負をすることを提案したはると。その落ち込みようは、なんとも形容しがたいもの……。
前述のりさとはると、そしてこの直前、自身のアプローチがたつやに響いてないことを悟り、軽く失恋中のみさき。りさに心傾いていたが“サイレント”で想いが届かないことを察したたいし(曾我部太志)、そしてどっちつかずな様子のたつや。この5名が、残りメンバーとして同じグループになったのである。行き先は、かわいい動物たちが集うサファリパーク。時折、会話の最中に沈黙が流れるなど、なんとも言えない空気に。本稿の冒頭で「しんどい」と記したのは、主にこの場面を振り返ってのことだ。
極め付けは、みさきがたつやの存在と向き合いたいと、本人を目の前に打ち明けた場面でのこと。たつやもまた、彼女を気になっているのだから、ここでの正解はその瞬間に2ショットに誘うこと。それ以外にない。はずなのだが、結果的にはたいしがみさきを誘うことに。さすがにここはたつやに一歩踏み出してほしかった。
ここまで少し厳しいことを記したが、そんな『サムイ島編』第3話にも心のオアシスと呼べるシーンが。きょうへい×あいみのゾウ乗りデートである。お互いが好きなことをすでにわかっており、カップルが付き合う一歩手前の“あのとき”の会話をしているふたり。大きな滝を観た際、周囲を舞うミストに「メイク落ちそうじゃん?」と心配するきょうへい。彼がなぜうんちくが好きなのかと、性格的な部分を深掘りする優しいあいみ。世界には愛しかない。その全容は見逃し再生などで確認してもらいつつ、本ダイジェスト記事でも第4話以降で引き続き追いかけていきたい。
(一条皓太)