
不動産投資には、アパートやマンション、商業用などの物件があり、またそのなかにも新築や中古、エリアや立地などをさまざまなバリエーションがあります。さらには、投資を行う人の目的(老後資金や節税、相続対策など)によって適切な物件が変わってきます。そこで今回、「医師が資産を守り増やすために適切な不動産」の選び方について、伊豫田誠FPが解説します。
物件のバリエーション
はじめに不動産投資の全体像が分かるように、物件のバリエーションを把握しましょう。今回は、不動産REIT(リート)のような株や投信への投資ではなく、形ある現物不動産への投資を対象とします。
一般的な不動産投資はおおむね下記の種類で、主に人が住む住居用がメインとなります。
【投資対象種類】
・1棟アパート
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・1棟マンション
・区分マンション
・戸建て住宅
・その他商業物件等
※マンションとアパートの違いは、1部屋ごとに所有者が登記できるものをマンション、登記できないものをアパートとしています。したがって、基本的にアパートは1棟所有となり、マンションは区分でも1棟でも所有することが可能です。
住居用不動産は商業用物件よりも入居率が安定しており、不動産投資をはじめる入門的な物件です。近年の新型コロナウイルスの猛威により、商業用物件は空き店舗が増えましたが、住居用の物件では引っ越しをしてまで生計を改善する人は少なく、家賃収入が入り続けるため、不動産投資の初心者にとっては最適です。