
5月19日に公開される岡田准一主演映画『最後まで行く』に広末涼子、磯村勇斗らが出演することが決定。あわせて新ビジュアルと特報映像が公開された。
本作は、一つの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。2014年に公開された同名の韓国映画のリメイクで、これまでに中国、フランス、フィリピンでリメイクされている。
年の瀬も押し迫る12月29日の夜。刑事・工藤(岡田准一)は危篤の母のもとに向かうため、雨の中で車を飛ばす途中、目の前に現れた一人の男を撥ね飛ばしてしまう。工藤は、すでに彼が絶命していることが判ると、狼狽しながらもその遺体を車のトランクに入れ立ち去った。
その後、工藤のスマホに「お前は人を殺した。知っているぞ」という一通のメッセージが入る。メッセージの送り主は、県警本部の監察官・矢崎(綾野剛)。工藤が車で撥ねた人物には、矢崎が決して周囲に知られてはいけない秘密が隠されていた。追われる工藤と、追う矢崎。果たして、96時間の逃走劇の結末は。そして、男の遺体に秘められた事実とは。
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監督を務めるのは、2020年に『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した藤井道人。脚本は藤井監督と共に『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』を手がけた平田研也が担当する。
広末が演じるのは、岡田演じる工藤の別居中の妻で、一人娘を育てながらも工藤との関係に苦悩している工藤美沙子。磯村は、工藤に撥ねられ、本作の鍵を握る重要な人物となる尾田創を演じる。
また、工藤の上司で刑事課の課長・淡島幹雄役に藤井監督作品『ヴィレッジ』にも出演する杉本哲太、工藤が関係を持っているヤクザの仙葉組組長・仙葉泰役に柄本明が決定。そのほか、駿河太郎、黒羽麻璃央、駒木根隆介が、時に工藤を心配し、時に工藤を疑う同僚・刑事課の刑事役を演じる。
さらに、工藤が男を撥ねた後、検問所で必要以上に工藤に詰め寄る交通課の警察官に山中崇、綾野演じる矢崎の婚約者に山田真歩、磯村演じる尾田の仲間に清水くるみが決定した。
公開された新ビジュアルでは、“追われる男”工藤と“追う男”矢崎の姿が切り取られている。札束が山積みになっている場所で黒い鞄を片手に持ち、振り向いている工藤。その表情からは、何かに追い詰められている様子が伺える。そして大雨の中、無表情で傘を差し、冷たい目線で正面を見ている矢崎の姿も捉えられている。
特報映像は、雨の中、焦りでいっぱいの工藤が車で男を撥ねてしまい、慌てふためき遺体をトランクにいれる場面から始まる。ダクトを這いつくばる姿、遺体を引きずり出す姿、そして頭を抱え動揺している姿。次から次へと悪夢のような災難に追い詰められる工藤だが、そんな工藤のスマホにある日突然「知っているぞ。お前は人を殺した」というメッセージが届く。冷徹な目線の矢崎、悲しげな表情の美沙子、怪しげな笑みを浮かべる仙葉の姿が映し出されている。