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即戦力揃う乃木坂46、地方出身者多い日向坂46、エモい施策を打つ櫻坂46……新期生の傾向から紐解く3坂道の現状

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 日向坂46の等身大で親しみやすいグループカラーは、万人に愛されるアイドル像であり、老若男女と関わり合いを持つ地域活性化との相性も良いだろう。2021年には『全国おひさま化計画』というタイトルを冠したアリーナツアーを行っていたが、ライブ開催という観点でも新期生の加入で五大都市を有する県や広島を抑えられたことは大きい。

 また、四期生が『レコメン!』(文化放送)にリレー方式でゲスト出演した際は、初めてのラジオ出演であるにも関わらず、一人ひとり危なげなくトークをこなしたほか、同期でのチームワークの良さも感じられた。四期生の合宿も行われたようだが、その成果が早くも表れているのだろう。また、石塚瑶季が四期生トップバッターで「SHOWROOM」初配信を行った際も、リスナーを1時間飽きさせないトーク力を発揮。日向坂46に求められるバラエティの素質も十分持ち合わせていると感じさせた。

 2022年は悲願だった東京ドーム公演を行った日向坂46だが、現在はファンの裾野をより広げる地固めの時期に入ったのかもしれない。

■ドキュメンタリーがエモい櫻坂46

 櫻坂46は、三期生の11人中9人が現在発表され、合宿のドキュメンタリー「三期生ドキュメンタリー『私たち、櫻坂46三期生です』」も公式YouTubeチャンネルで随時公開されている。2020年に欅坂46から櫻坂46に改名し、自分たちのカラーとは何か、どこへ向かうのかを模索し続けてきた3年弱。現在もその答えを探している段階と言えるだろう。

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 2022年には欅坂46・櫻坂46の象徴でもあったキャプテン 菅井友香が卒業し、新たな時代の幕開けを余儀なくされる。2月リリースの5thシングル曲「桜月」は、二期生の守屋麗奈をセンターにした可憐なイメージを持った楽曲だ。4thシングル曲「五月雨よ」も同様の趣きを感じさせたが、同曲センターの山﨑天、守屋、田村保乃など、艶やかさと可憐さを持ち合わせたメンバーで、新たな櫻坂46の方向性を提示しているのかもしれない。

 合宿のドキュメンタリー「Episode 03」には、ダンスレッスンに打ち込むメンバーが、先生に褒められて思わず涙をこぼすシーンが映し出されているほか、焚き火を囲みながら本音を語り合ったり、一緒に料理をする姿を見ることができる。その等身大な姿やひたむきな姿勢からは、「壁にぶつかりながら成長する」というアイドル特有のエモーショナルさが溢れており、不可抗力的に三期生全員を推したくなる魅力がある。

 3坂道の中では未完成とも言える櫻坂46だが、カラーがまだないということは、逆に新規コアファンを生み出す上での間口も広いということ。そういう意味では、まだ何色にも染まっていない三期生メンバーの成長を、ドキュメンタリーで見せることのインパクトは大きいように思う。残り3名は3月に発表されるが、彼女たちがどのような形で先輩メンバーの中に合流していくのかは注目である。

 今回の新期メンバーの傾向は、それぞれのグループの現状が色濃く出たものとなった。新期生メンバーは今後、グループに溶け込んでいくのか、もしくは想像しえない化学反応を起こすのか、これまでになく3坂道全体が面白くなる1年となりそうだ。(本 手)

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