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ノーザンイリノイ大で挑戦を続ける須藤タイレル拓「下から這い上がっていくバスケ人生」

バスケットボールキング

ノーザンイリノイ大で挑戦を続ける須藤タイレル拓「下から這い上がっていくバスケ人生」

 全米大学体育協会(NCAA)でディビジョンⅠ(DⅠ)のノーザンイリノイ大学に所属する須藤タイレル拓(アメリカでは父親の姓を使いタク・ヤングブラッド)は、相当なチャレンジャーである。

「そういう人生だったので」

 そう語る21歳は、大学1年目の今シーズン出場機会が限られ、ここまでベンチを温めることがほとんどだ。もちろん怒りは感じる。しかし「苦しくはない」と言い、むしろこの逆境を自らの成功のためになくてはならない通過点のように捉えている。

 昨年の12月12日、ノーザンイリノイ大は敵地でゴンザガ大学と対戦。かつて八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)がスター選手として脚光を浴びたアリーナに足を踏み入れた須藤に、これまでの道のりについてや、現在の心境を聞いた。

取材・文=山脇明子

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◆「日々上手くなろうということに集中しています」

――バスケを始めたきっかけは、小学4年生のときに助っ人で呼ばれたことだと聞きましたが。
須藤 そうですね。小学4年生以下が出るヤングカップという大会があって、僕の友達がチームに入っていたんですけどメンバーが足りず、それで『拓やってみなよ』と言われたのがきっかけです。そこからハマって、ずっとバスケをしています。それまでは休み時間とかに軽く友達とやるぐらいで、別に好きじゃなかったんですけど、友達に呼ばれて(試合を)やって初めて好きになりました。でもそのときはまだ楽しんでやっていて、小学6年生ぐらいから真剣にやりたいと思い始めました。

――アメリカでやりたいと思ったのはいつごろからですか?
須藤 ユースで一緒にプレーしていた2つ上の先輩、小林良さん(現ブリッジポート大学)がスラムダンク奨学金に受かったというのを知って、『僕も挑戦したいな』と。それまでは普通に日本のトップの大学に行こうと思っていたんですけど、アメリカに行った方が絶対上手くなると思い、スラムダンク奨学金を見つけた瞬間に『これをつかみ取ってアメリカに行こう。そこからアメリカの大学に行こう』という計画を立てました。

――高い目標を持ったときから、バスケへの取り組み方は変わりましたか?
須藤 わりと自分は、毎日その日のことしか考えていなくて、あまり先のことは考えていません。『今のそのときにしっかり集中しろ』というのは、僕が中学2年生のときの外部コーチに言われて、それが頭の中に残っていて、それからずっと今を大事にするということをしていますね。

――言われたことをしっかり受け止めることのできるタイプなんですね。
須藤 言われたことをやれば、試合に出られるっていう単純な計算なので。もちろん体力だったりとか、力だったりとか、フィジカルもメンタル面もあったりと、ほかにもいろいろあるんですけど、やっぱり今言われたことを1個1個ちゃんとミッションとしてクリアして、チェックをつけていくというのは頭の中にいつも入れています。段階を踏んで上手くなって、1個チェックがついたら、コーチもできていると認めてくれて、また次のミッションをくれます。

――スラムダンク奨学金で進学するセントトーマスモアスクールというのは、バスケットではどんな学校なのですか?
須藤 上手い選手を集めて強いチームを作るというより、そこそこの選手たちを上手くして、上手い選手を集めたチームに勝っていくというスタイルなんです。そういう姿勢なので、コーチの推薦とかもありません。僕は“postgraduate”(高校を卒業後、大学進学を目指す)という学年だったので、みんなその1年が終わったら卒業です。だから毎年チームが入れ替わります。僕はコロナの影響があったので、もう1年いましたが、2年とも全く違うメンバーでした。一緒だったのは一人ぐらいです。僕が1年目のときに1個下のチームでやっていたビッグマン(アルバニー大学のジョナサン・ビーグル)が次の年に僕と同じチームになりました。(インタビュー時で)次のホームゲームの相手が、彼がプレーするチームなので楽しみです。一番仲が良く、いつも一緒にいました。

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