top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

笠松将、柳楽優弥主演作の撮影を通じて実感「“好き”っていうのは怖いなと思いました」<ガンニバル>

WEBザテレビジョン

笠松将、柳楽優弥主演作の撮影を通じて実感「“好き”っていうのは怖いなと思いました」<ガンニバル>

強面の役から柔和な表情の穏やかな役まで、多彩な演技で映画・ドラマに多数出演してきた笠松将が、柳楽優弥主演のヴィレッジ・サイコスリラー作品「ガンニバル」で強烈な存在感を見せている。笠松が演じるのは、供花村の後藤家次期当主・後藤恵介。謎に満ちた部分も多いが、“武闘派”の多い後藤家の中でも異彩を放つ知的なリーダーで、この作品の中のキーマンとなっている。このほど笠松にインタビューを行い、演じる恵介についてや「本当に個性が強い」という共演者とのエピソード、2023年の抱負などを語ってもらった。

同ドラマは2018年に連載がスタートした二宮正明の同名コミックを、「岬の兄妹」「さがす」の片山慎三監督が実写化したヴィレッジ・サイコスリラー。ディズニープラス「スター」で、毎週水曜に最新話を独占配信中だ。

■キャラクターにどんどん愛着が湧いてきました

――「ガンニバル」は漫画が原作ですが、読まれましたか?

出演が決まってから「まずは1巻を読んでみよう」と思って読みました。読み始めたら面白くて止まらなくなり、その時はまだ最終巻の13巻が出ていなかったんですけど、プロデューサーに「特別に13巻を頂けませんか?」と思わず聞いてしまうほど面白かったです(笑)。

――めちゃくちゃハマった感じですね(笑)。

ハマりましたねぇ。読み進めていくうちに、恵介のキャラクターにどんどん愛着が湧いてきました。読み終えた時、「あ、そうだ。これを自分が演じるんだ!やった!」って改めて喜びが込み上げてきました。

――恵介は後藤家を背負って主人公・大悟と対峙(たいじ)する役どころですが、演じてみてどんな人物だと思いましたか?

とても魅力的だなって思いました。共感できる部分も多かったですし、自分にすごく近いキャラクターだったので演じていて楽しくもあり、難しくもあり、という感じでした。

――第1話から、大悟に銃を向けて構える緊迫したシーンがありましたが、あの“凄み”が印象的でした。

ありがとうございます。でも、僕の中では“凄み”とかキャラクターが見てくれる人に与える印象とかは、そんなに意識してないんです。僕が一番に考えていることは、「この人物の目的は何なんだ?」「後藤恵介は何がしたい人なんだ?」ということを理解する作業で、それが理解できた時に、僕の中では役を演じる準備はほとんど終わっているようなものなんです。

――撮影現場に入る前にやるべきことをやる、と。

先に本質を探る作業をして、現場ではカメラの位置とか、共演者の皆さんのお芝居を見ながらちょっとずつ探っていくという感じなんです。

――“印象づけを後にする”というのは今作に限らず、いつものことですか?

芯となる部分をしっかり固めておかないと、キャラクターにも見透かされるし、僕と演じる役柄との間の差が大きくなればなるほど、見ている人は“何を見せられてるんだ”って気持ちになると思うので、僕はこのキャラクターの目的などを一番に理解してあげたいんです。

■本当に個性の強い方々ばかりですよね

――後藤家の人たちはかなり個性的ですが、共演者の方の印象は?

本当に個性の強い方々ばかりですよね。でも撮影に入ると、皆さんの素の部分、演じているキャラクターとは違うオフの部分も垣間見ることができましたし、いろんな場面で皆さんにたくさん助けていただきました。

――最初の本読みの時の空気はすごそうですね(笑)。

すごい空気でした(笑)。睦夫役の酒向(芳)さんは役の印象もあって最初はすごく怖くて。でも、酒向さんは地元が近いこともあって、「寒くないか?」とか「お水飲めてる?」とか名古屋弁で話し掛けてくださったり、「コーヒーでも持ってこようか?」と僕のことを気にかけてくださって。その後、一緒にコーヒーを飲みに行ったりしました。

■柳楽との共演で「とても勉強になりました」

――大悟役の柳楽さんと共演された印象は?

柳楽さんは、撮影に集中して、一瞬でパワーを発揮される方なんだろうなという印象があったんですけど、実際に現場でも感じたことは、普段、自分に“フタ”をしている方だからこそ、お芝居の時に爆発させられるんじゃないかって思ったんです。

撮影の合間は丁寧にお話をされたり、笑顔も多い方なんですけど、今まで俳優という仕事をしてきた中で培われた“フタ”をしているんじゃないかって。僕の印象なのでそれが本当かは分かりませんが、一緒にお芝居をさせてもらって楽しかったですし、とても勉強になりました。

――今回は対立する役でもありましたし。

それもあるかもしれないです。僕が柳楽さんと一緒にお芝居をしている時って、銃を向けているか、頭からお酒をかけてるか、引きずっているか、そんな感じなので(笑)。

――人間の狂気を描いたサイコスリラー作品ということで、人間関係の怖さ、グロテスクな描写の怖さなど、いろんな怖い要素がありますが、笠松さんはこの作品の中で何が「怖い」と思いましたか?

僕自身が怖いと感じたのは、みんな撮影が好き過ぎることです(笑)。

――そうなんですか?

“好きこそ物の上手なれ”という言葉がありますけど、片山監督もそうだし、いろんな部署のプロフェッショナルな皆さんが撮影、好き過ぎるんです。これ、すごく怖いんですよ! 撮影が何時間押しても、監督が「もう一回!」って言うと「オイッス!」みたいな感じで(笑)。“え? 時間が押してるのを気にしてるのは僕だけ?”みたいなことがよくありました。

後藤家の人たちが自分たちを守るのは“愛”ですし、柳楽さんが演じられている大悟も“愛”をもって家族を守っているわけですよね。そういう意味でも、“好き”っていうのは怖いなと思いました。

――撮影といえば、一つのシーンを撮るために何百キロも移動したと聞きました。大変ですね…。

4時間かけて現場に行って、メイクが終わったタイミングで、「天気が違う」とその日の撮影がなくなったことがあるんです。監督が「今日じゃないよね」とバッサリで、そのこだわりが怖かった(笑)。

――そのこだわりが作品に表れていると思います。

そう感じてもらえたのなら、帰りのサービスエリアで食べたアイスの味もいい思い出になります(笑)。

■2022年は「応援してくださる方の力を特に感じた年でした」

――「ガンニバル」は2022年の年末に配信がスタートしたわけですが、振り返ってみて、2022年はどんな年でしたか?

今まで、僕はあまり知られていないだろうなと思っていたんですけど、意外と見ていただけているんだなってことに気付きました。応援してくださる方の力を特に感じた年でしたね。ありがたかったです。見てくださる人がいるということに気付けたことで、失礼なものを作ってはいけないなってより強く思うようになりました。

――そして2023年は「ガンニバル」から始まったわけですが、どんな年にしたいですか?

“自分ができることって何だろう”って考えた時に、今まで以上にプラスアルファできることは“より多くの方に見ていただく”しかないと思ったんです。僕にとって“いい作品を作る”というのは当たり前のことだと思っています。

僕がやるべきことの一つに、見てくださる人の期待を裏切らず、僕に興味持ってくれた人を絶対に逃さないお芝居をするということです。これは本当に重要なことだと思うので、この「ガンニバル」で一人でも多くの方に興味を持っていただけたらいいなと思っています。

◆取材・文=田中隆信

TOPICS

ランキング(テレビ)

ジャンル