
目的地に速く移動できる飛行機は便利な交通手段だ。だが、中には、飛行機に強い恐怖を覚え、不安をコントロールできない「飛行機恐怖症」の人もいる。
しかし、そういった人でも、事情によりどうしても飛行機に乗らなければならないこともあり、時にパニック発作を引き起こすこともある。
デルタ航空に搭乗した女性乗客も飛行機恐怖症だった。その恐怖にうち震えていた彼女に対し、客室乗務員が座席横の通路に座り、手を握りながらずっと女性を慰め続けていたという。
飛行機恐怖症の女性に寄り添い、癒し続けた客室乗務員
1月14日、アメリカ・ノースカロライナ州シャーロット・ダグラス国際空港から、ニューヨークのJFK国際空港に向かうデルタ航空機に乗っていたモリー・サイモンソン・リーさんは、斜め前の通路側に座っていた女性が、怯えながら極度に緊張していることに気付いた。女性は飛行機恐怖症のようだった。女性は、離陸前から音がするたびに震えているのがわかったという。
すると、客室乗務員のフロイド・ディーン・シャノンさんがやってきて、通路に座ると、女性の手を握ってなだめ続けた。
客室乗務員の心ある対応に感動の声
リーさんはその光景を撮影し、SNSでシェアした。彼(客室乗務員)は、女性の緊張した様子をとても気にかけていて、音がするたびに女性にそれが何であるかを、最も穏やかな口調でやさしく説明していました。リーさんによると、女性はフライトの途中で涙を浮かべていたが、シャノンさんが恐怖の中にいる女性に寄り添い続け、フライトの間ずっと慰めていたため、なんとか女性は目的地まで耐えることができたようだ。
さらにシャノンさんは、リーさんの隣に座っていた女性が誕生日だと知ると、機内のグッズを丸めて“ケーキ”を作り、歌を歌って祝福したそうだ。
彼が、出会うすべての人にそれを惜しみなく分かち合う、善良で親切な心を持つ人であることは明らかでした。
そのような優しさはまれであり、出会った時には真の贈り物だと感じることができます。(リーさん)

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飛行機に乗ることや、航空機事故などに起因する飛行機への恐怖・トラウマが原因となる「飛行機恐怖症」は、不安障害やパニック障害にも関連していると言われていて、アメリカでは約2500万人がこの恐怖症を抱えているという。
References:Flight attendant sits on the floor the entire flight to comfort distressed passenger / written by Scarlet / edited by parumo