この際のエピソードを、1月18日、河本とケンが、ケンのYouTube「ケンBOYチャンネル」で明かした。
河本はこの日、明石家さんまと一緒に新幹線で東京へと向かっていた。そこに、ケンからの電話がかかってきたのだ。誘いの電話を終えて、河本が訝しげに席に戻ると、さんまが声をかけた。
さんま「どないしたんや?」
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河本「ケンさんが米倉涼子さんと打ち上げをやってるって。どう思います?」
さんま「行ったらええんちゃうか? 嘘でもほんまでも、いかんと話にならへんやないかい。ホンマやったとき用に勃起薬渡しておくわ」
河本「そんなとき、ないでしょう!」
さんまは、1月21日放送の『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、リスナーから質問を受け、このことについてさらに詳しく語った。
まず「さんまさんが(カラオケに)誘われたら行きますか?」の問いに、さんまは「飛んでいくで。行かなきゃ何か生まれないしね」と答えた。そして、当時の会話を再現してみせた。
河本「これ、絶対ドッキリですよね。こんなの行けませんわ」
さんま「ドッキリやろ。アホかお前、行けアホ! ドッキリやから絶対に放送になるし」
このさんまの発言に対して、SNS上では称賛する声が多数上がった。
《明石家さんまってやっぱりすごいな》
《さんまさんの芸人根性はさすがやで、四万円なんてすぐ元取れるもんな》
《持ってる人のアドバイスは的確ですね》
《どっちにしても飯の種になるもんな。論理的だわ》
一方、こんなコメントも。
《こういう発言を公にするって、河本にもだし全芸人への営業妨害な気がする。ドッキリの面白さが半減するやん》
《カラオケ小屋がなんで都心から2時間近くかかる足の不便な場所に置いていたのか制作側の意図をいまいち理解できずにいたけど、「クッソ遠いところに呼び出し」というのが(ドッキリ)番組であるというサインなのね。なるほど》
『水ダウ』は、芸人に対して「千葉の茂原」というワードを介して、暗に「ドッキリの企画だぞ!」というメッセージを送っており、それを受け取った芸人たちがどう対処するのか、芸人としての力量が問われるというのが企画の本質だった――そんな、一歩踏み込んだ見方もある。一流の芸人は、ドッキリと理解したうえでドッキリに挑むと、さんまが公言したようなものだ。
「行かなきゃ何か生まれないしね」
さんまの金言は、多くの芸人たちに響いたことだろう。今後もドッキリ企画の「芸人魂」に期待したい。