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理事長を説得して環境改善するにはファクトが大事

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 試行錯誤しながら無事に1学期の終業式を迎えました。8月の1ヶ月間、外国人先生は夏季休暇を取るので、2学期に向けての話し合いの場を持てるのは5日ほどしかありません。山のようにある議題にどうしても追加したかったのは、今後土曜日の保育を存続させるか否か。GW明けから終業式までの2ヶ月あまり、なんとか持ちこたえてきましたが、保育者の数が圧倒的に不足していること、園児も先生も慣れてきたので不測の事態が起こりやすいことを考えると撤廃という方法しかありません。理事長に再度申し入れたものの「急な方針転換となれば保護者の信頼を失う」と繰り返すばかりでした。

 そこでひねり出した苦肉の策は、私が土曜日の出勤を辞めるということでした。本来は出勤するという契約。有給もまだ取得できず、欠勤すれば給料から引かれるとわかっていましたが、背に腹は変えられません。土曜日保育を撤廃するにはそれしかないと理事長に直訴したのです。土曜日保育の厳しい現状を目の当たりにしてきた百合さんも千春ちゃんも理事長の説得に力を貸してくれました。頑張った甲斐あって、理事長はとうとう白旗を上げます。土曜日の保育の撤廃が認められたのです。外国人先生の勤務に合わせ、2学期以降の保育日は月曜から金曜までの平日のみとなりました。

続く

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「英検2級の実力しかない私が、20年以上英語教育に携わってきた話」は主人公である高山杏の体験をもとにしたフィクションです。実在の人物、設定は架空のものです。

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