世界的ベストセラー小説を原作に、北イタリアの雄大なモンテ・ローザ山麓で織り成される青年ふたりの友情と成熟の物語を描き、第75回カンヌ国際映画祭で審査員賞に輝いた「帰れない山」が5月5日(金・祝)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほかで全国公開される。

山麓の村で、都会育ちの少年ピエトロと牛飼いの少年ブルーノは出会い、濃密な時間を過ごす。やがて大人になって再会したふたりは、互いの心に寄り添いつつすべてを教えてくれた山と向き合い、葛藤しながらそれぞれの道を歩んでいく──。
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世界39言語に翻訳され、イタリアのストレーガ賞やフランスのメディシス賞(外国小説部門)など数々の文学賞に輝いたベストセラー小説を映画化した本作。ティモシー・シャラメ主演作「ビューティフル・ボーイ」で知られるベルギーの俊英フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督が、「オーバー・ザ・ブルースカイ」の脚本家シャルロッテ・ファンデルメールシュを共同監督に迎え、人生に立ち止まって未来を見つめる大人たちの物語を丹念に紡ぎ出した。豊かな自然を捉えた撮影監督は、パルムドール受賞作「TITANE/チタン」のルーベン・インペンスだ。
主人公のピエトロ役は、「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演男優賞、「マーティン・エデン」でヴェネツィア国際映画祭男優賞に輝いたルカ・マリネッリ。親友ブルーノ役は、同じくダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で主演男優賞の受賞歴を持つアレッサンドロ・ボルギ。その他、フィリッポ・ティーミやエレナ・リエッティといった実力派が脇を固めている。
美しくもほろ苦い一大抒情詩に期待したい。
