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「3年続けるのも難しい居酒屋稼業」を決断させた“衝動”とは

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、居酒屋秋田や代表・秋田谷 悟氏の書籍『居酒屋秋田や奮闘記 人生の出会いに感謝』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

始めるのは簡単だが、続けるのは難しい居酒屋稼業

一日一日お一人お一人のお客様の小さな幸せに関われること。このことが私のやりがいであり喜びであると。このことが私の第二の人生であり、悔いのない人生であると。そして亡き父が天国から頑張れ! 悔いのない人生を! とエールを送ってくれてるように思いました。

そんなこんなで居酒屋を始めようと思い、まずは事業計画の策定です。三十五年会社勤めで営業をしてきましたので事業計画策定ではこの営業経験が大いに役に立ちました。家賃等の固定費に経費を見通し、料理の食材、お酒の仕入れもイメージします。

そして平日のお客様の人数、週末のお客様の人数にそれぞれの売上単価を掛け一か月の売上見通しを稼働日数を掛けで詰めていきます。売上を見通しそれで利益は出るのか? 曜日によっての売上は? 宴会の多い月は? 暇な二月、八月は? お客様の注文するだろうメニューは? 席数は? 座敷席数は? 詳細に一日一日、お一人お一人のお客様をイメージし仮定をし事業計画を練って行きました。

自分なりに事業計画を作成し、相談できた先輩の存在が大きかったです。大学合気道部の一年先輩で大手飲料メーカーでマーケティング部門責任者をしていた設楽さんです(大学道場前のコンクリートの上で跳び受け身をした設楽さん)。

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そこで一年先輩の設楽さんと大学を卒業し三十五年以上経ってこのような場面でお世話になるとは私だけでなく誰も想像できなかったですね。その設楽さんが本当に頼りになり、随分とお世話になりました。親身に考えて下さりこの事業計画もまずは設楽さんに見てもらいました。

設楽さんの第一声は「本当にやるの?」です。この業界は始めるのはハードル低く誰でも始められるが、この首都圏では三年続けられるのは三割を切るんだと。繰り返し「本当にやるの?」でした。

私は今まで大きな決断をしてきたか? 大きな決断をしたことがあるか? 就職、結婚、会社生活での様々な決断そして退職とそれらは流れの中での決断だったり組織の中での決断であり、私にとって大きな決断と言えるものでは無かったと思います。

私自身何か大きな決断を自分の人生の中でやってみたいとの衝動に駆られていたのも事実でした。これが私にとっての第二の人生スタートだと! 言いきるためにも。二年やってダメだったらキレイにお店を閉め辞める! と決め居酒屋稼業を始めた訳です。

嫁さんに相談するも当然賛成はしません。そりゃあそうだよね。まぁ賛成はしませんでしたが、私の性格も知っており、何とか家庭内決済もおりました。

居酒屋稼業を始めるにはお店の名前を決めなければなりません。ギリギリまで全く考えておらず、大事なことが抜けていました。地元に愛されてる居酒屋、長く続いてる居酒屋、いつも繁盛してる居酒屋、それらどの居酒屋も名前でお店の雰囲気も分かり愛着も沸きます。そしてそのお店の店主の顔も浮かぶし、名前は大事です。

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