
自然界では熟れた果実が発酵して、天然のお酒ができてしまうことがある。それを食べた動物たちは、図らずも酔っ払ってしまうわけだが、カササギも例外ではなかったようだ。
知能が高いことで知られているカササギも、発酵したリンゴを食べてしまったあとでは、千鳥足の酔っ払ったおっさんみたいになってしまったようである。
Magpie rescued after getting hammered on one too many fermented apples
発酵したりんごを食べて酔っ払うカササギ
イギリス、オックスフォードシャー州ビスターに住むジョアナ・レアルさん(29)のの家に泊まりにきていた友人は、裏庭でカササギの奇妙な行動を目撃した。ヨタヨタと歩いては転び、立ち上がってはまた転ぶ。足元がおぼつかないその様子を、スマホで撮影し、レアルさんに見せた。

レアルさんの家の裏庭にはリンゴの木があるのだが、すべてのリンゴを回収しなかった為、リンゴは発酵し、天然の「りんご酒」になっていたようだ。
レアルさんと友人はすぐにRSPCA(英国動物虐待防止協会)に連絡し、酔っ払ったカササギをどうすればいいのか質問した。
RSPCAによると、鳥は酩酊しているとうまく飛ぶことができず、誤って窓や建物に衝突することもあり大変危険だという。
「酔いをさませば元に戻る」とのことだったので、レアルさんは、植木鉢を使って簡易的なケージを作った。

カササギは、最初はゴロゴロ転がりまわっていたが、3時間後にはすっかり酔いも冷め、飛び立っていったという。
RSPCAによると、霜が降りる晩秋から冬にかけて、果物の糖分が濃縮され分解されることで、自然の果実酒ができてしまい、それを食べた動物たちは酔っ払ってしまうのだと言う。カササギにはよくあることなのだそうだ。
以下の動画はノルウェーでやはり発酵したリンゴを食べてしまったカササギの様子を撮影したもの。賢いカササギでも、酔っ払うと、普通に人間のおっさんみたいなことになってしまうようだな。
Drunk magpie on fermented apples
written by parumo