
EVが花形とされる今だからこそ届けたい、日本のモータリゼーション絶頂期、百花繚乱の1970年代を生きた著者の魂の叫び。※本記事は、櫻井馥氏の書籍『1973 青山ココパームス』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。
【前回の記事を読む】「ドロドロドロというエンジンの排気音」“生粋の車好き”からみたOHVとは?
車社会の行く末はどこ
もう一つの拠点 ヒルトン ”オリガミ”
余談であるが、この友人とは青山のココパームスともう一カ所よく待ち合わせをしていたところがあった。
菅前首相が首相就任後しばらくの間、毎朝秘書官と朝食を取っていた、現在のザ・キャピトルホテル東急の“オリガミ“である。
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当時は東京ヒルトンホテルといって、友人とは前回がココパームスだったので今回はヒルトンにしようかというような感じで交互に利用していた(注)。
このコーヒーハウスにはいろいろと名物メニューがあり、なかでも排骨拉麺(パーコーラーメン)といって、ラーメンの上に豚のロースを薄切りにして唐揚げのようにしたものをのせた麺が有名であった。私も一度だけ食べたことがある。東京ヒルトンは昭和58年に閉館になり、その後キャピトル東急ホテルなっているのでその直前だったと思うが2000円くらいの値段だったと思う。
今までの私の人生の中で食べた麺類としては最も値段の高いもので、いまだにこれ以上の値段の麺は食べたことがないし、これからも死ぬまでないと思う。
また、このコーヒーハウスには他のホテルでは味わうことができない素晴らしいサービスがあった。
今から50年近く前であるが銀製のポットサービスのミルクティーとケーキで1000円くらいだったと思う。
しかも、私は初体験であったがミルクティーのミルクは温めた牛乳が別の陶器製のカップでサービスされた。