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ココ・シャネル…「71歳でデザイナーに復帰した」驚きの理由

幻冬舎ゴールドライフオンライン

1920年代、エコール・ド・パリの女流画家として活躍したマリー・ローランサン。女性が画家として名を上げるのが厳しい時代に、どのようにして成功したのか。彼女を取り巻く155名とそのエピソードから、その様子を垣間見る。※本記事は、吉澤公寿氏の書籍『マリー・ローランサンとその仲間たち』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】外交官、画家、詩人…マリー・ローランサンと交流の深かった男たち

作家・詩人 Francis Carco

フランシス・カルコ 1886.7.3 ヌメア─ 1958.5.26 パリ

 

ニューカレドニアのヌメアで政府検査官の息子として生まれたフランシス・カルコは5歳までそこで過ごした後、家族でフランスに戻りニースで暮らします。1910年パリに出た彼は、モンマルトルを訪れるようになり、キャバレーの「オ・ラパン・アジル」に通い、フレデ神父の紹介でボヘミアンたちのテーブルに招かれ、アポリネール、マックス・ジャコブ、ユトリロそしてマリーたちの仲間となります。

1926年彼は『モンマルトルからカルチェラタンへ (井上勇 邦訳題 巴里芸術家放浪記)』を上梓、亡くなってしまったアポリネールやモディリアーニとの貧しくも幸せな時代を回想します。1922年カルコはマリーに詩『鏡』を捧げています。

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ベッドの上で傾く鏡の中で

俺はお前の重そうな体と、美しい脚を見る…

疑わしき刻が部屋の中に広がってゆく

日の暈(かさ)のように、あちこちに、鈍く光る

同じようにあちこちに、それは下卑た香り、

それは玉虫色の揺らめき

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