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「朝起きたら、一番に家の匂いがする」安心感…退院して戻った日常

幻冬舎ゴールドライフオンライン

生まれた時から心疾患なら、味方にしちゃえばいいの。生後すぐに心臓に疾患があることが分かり、臓器もひとつたりないことが分かった。だからこそ出逢えた幸せが、たくさんあるのだーー。ハンデとともに歩む人生は、鮮やかに彩られている。湧いてくるのは夢と希望。痛快にいまを生きる、20代女子の自叙伝。※本記事は、近藤姫花氏の書籍『キミがいるから私は HEART HANDI LIVE』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】4年3組のみんなより…と書かれた手紙にあった「凄まじいメッセージ」

2章 普通になりたい

そして、入院してから1か月。

「もしかしたら今日、退院できるかもしれないよ」

朝に看護師さんが嬉しいニュースを届けてくれた。やっと、この日が来た。

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「今から退院?」

「お昼食べたらかな。先生に聞いてみるね」

そわそわと待っているうちに午前中が過ぎて、お昼ご飯が終わった。

「まだ?」

「先生のおっけーが出たら帰れるよ」

今度は、だんだんと空が暗くなる。窓の外を見ると、ふわふわと雪が降ってきた。

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