大手航空機メーカーのエアバス社とボーイング社は、2022年の民間航空機納入数を発表しました。エアバスの納入数は661機、480機のボーイングに大差をつけ、4年連続でエアバスがボーイングを上回りました。
エアバス661機の機種別の内訳は、ナローボディ機A220ファミリーが53機、A320ファミリーが516機で、全体の86%を占めています。ワイドボディ機はA330ファミリーが32機、A350ファミリーが60機でした。納入数の推移では、2020年の566機、2021年の611機と年々増加傾向であるものの、コロナ以前の2019年の863機より少ない納入数で推移しています。日本の航空会社では、日本航空(JAL)へA350-900型機「機体記号:JA15XJ」「JA16XJ」の2機を納入しました。
ボーイング480機の内訳は、ナローボディ機737シリーズが387機で、全体の80%を占めています。737の内訳は、737-800A(P-8含む)が12機、737 MAXが374機、BBJが1機です。過去に2度の墜落事故で運航停止になった737 MAXは、改良後の安全性が確認され、徐々に納入数を増やしています。なお、737 MAXについては、スカイマークが2025年から導入すると発表しています。このほか、ワイドボディ機は747シリーズが5機、767シリーズが33機、777が24機、787が31機でした。日本の航空会社では、ANAへ787-9型機「JA935A」、787-10型機「JA902A」の2機が納入されました。
いずれも、前年からの飛躍的な伸びはないものの、新型コロナウイルス感染症の影響から、徐々に抜け出しつつありそうです。