茨城県筑西市のザ・ヒロサワ・シティでは、国立科学博物館のYS-11量産初号機「機体記号:JA8601」の公開へ向けた準備が進んでいます。これまで、ザ・ヒロサワ・シティ内に設置されていた「科博廣澤航空博物館」、「レールパーク」などの一連の施設を「乗りもの・テーマパーク “ユメノバ”」として、リニューアルオープンする予定です。
国立科学博物館が所有する「JA8601」は、ヒロサワ・シティでの展示・保存のために、羽田空港で一旦解体し、陸送の上、改めて組み立てを実施。この取り組みは、陸送の費用をクラウドファンディングで約2,800万円を調達し、無事2021年12月に組立完成セレモニーが開催されていました。
新たにオープンする「ユメノバ」には、このYS-11以外にも、さまざまな機体が展示されます。南極地域観測隊に同行し、その後置き去りにされたカラフト犬「タロ」「ジロ」を救出したことで知られるシコルスキーS-58(HSS-1)「JA7201」や旧日本海軍の零戦「53-122」。また、戦後の航空業務再開のきっかけとなるグライダー公開飛行大会で飛行した「電建号(JA2001)」、1974年に運輸省(現 国土交通省)の飛行検査機として導入され活躍したガルフストリーム「JA8431」が並びます。ガルフストリームでは、普段見られない機体断面、コクピットや座席は実際に座ることができる展示が予定されています。
さらに、「レールパーク」の鉄道車両も一緒に公開されます。E2系新幹線、北斗星など、茨城県を走行したことのある馴染みの鉄道車両が並びます。展示車両の「マリンライナーはまなす」内部には、歴代のアーケード版「電車でGO!」が設置され、こだわりのアトラクションが誕生する予定です。
飛行機・鉄道ファンなら、絶対に外せないスポット「ユメノバ」のオープンが待ち遠しいです。