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イタリア、ラツィオ州で土着品種にこだわりワインを造る 「チンチナート」

ワイン王国

イタリア、ラツィオ州の歴史ある生産者協同組合「チンチナート」のマーケティングディレクターのジョヴァンナ・トゥリゾリオさんが来日し、東京・青山のイタリアン「アクアパッツァ」でメーカーズディナーを開催した。

チンチナートはローマから南東に50キロほどの場所にあるコーリという町で、1947年に設立された生産者協働組合。現在104の組合員で構成され、284ヘクタールのブドウ畑からワインを造っている。地中海からも20キロほどと近く、丘陵地帯に広がる火山性土壌のエリアで、標高は250メートル。

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この地域といえば白ブドウが有名で、同社でも生産量の約70パーセントが白ワイン。造っているのは白品種はベッローネ、グレコ、マルヴァジア、赤はネーロ・ブオノ、チェザネーゼ、モンテプルチアーノ。土着品種にこだわり、ユニークなワインを生み出している。

この日、アクアパッツァの料理とともに6種類のワインが提供された。

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『スプマンテ・ブリュット』(ベッローネ100%)は、収穫祭の時ふるまうために造っていたスパークリングが好評で商品化したもの。ベッローネは酸が豊かな品種なので、スパークリングにも向くという。フレッシュでミントのようなハーブ感が心地いい。

ベッローネはフラスカティの補助品種として使用されてきたという歴史があり、ブレンドせずに単一でワインを造るのは珍しいそうだ。チンチナートではこれに挑戦しており、次の『クイント』もベッローネ100パーセント。ステンレスタンクで発酵し果実のフレッシュ感溢れるワイン。「モダンな料理と合わせたい」とトゥリゾリオさん。

グレコ100パーセントの『パンタレオ』は黄色いフルーツやヘーゼルナッツ、わずかにタンニンも感じる。「構成がしっかりした、リースリングを彷彿させる味わい」(トゥリゾリオさん)

合わせたのは、タチウオの皮目を炙ってレフォール(西洋ワサビ)とイタリアの魚醤コラトゥーラで味付けしたカルパッチョ。ワインがしっかりした辛口のため、レフォールの涼やかさと共鳴し、魚醤の旨味をすっきりとさせた。

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