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女性監督の夢と現実、過去と現在、映画と人生が交錯する「オマージュ」

キネマ旬報WEB

 

キャリア継続の危機に陥った女性映画監督が、60年代に活動した韓国初の女性監督ホン・ジェウォンの「女判事」(1962)を修復する中で自らも再生していく姿を描き、2022年アジア太平洋映画賞最優秀演技賞(イ・ジョンウン)を受賞、さらに2021年東京国際映画祭コンペティション部門に出品された「オマージュ」が、3月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで全国順次公開。ポスタービジュアルが到着した。

 

 

主人公ジワンを演じるのは「パラサイト 半地下の家族」(2019)のイ・ジョンウン、夫役は「あなたの顔の前に」(2021)などホン・サンス作品の常連であるクォン・ヘヒョ、息子役は『愛の不時着』(2019)のタン・ジュンサン。

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そして監督は「マドンナ」(2014)、「ガラスの庭園」(2017)のシン・スウォン。悩みながらも映画を撮ることを諦めないジワンに自身を投影し、女性たちの時を超えた連帯の物語に昇華させた。

 

 

Story
ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない映画監督のジワン。彼女が引き受けたのは、60年代に活動した韓国の女性監督ホン・ジェウォンが残した映画「女判事」の欠落した音声を吹き込むという仕事だった。作業を進めながらフィルムの一部が失われていることに気づいたジワンは、ホン監督の家族や関係者を訪ねながら真相を探っていく。
映画を撮り続けたいという思いを抱きながらも、ジワンには母、妻としての日常生活がある。キャリアの曲がり角で立ち往生しそうな彼女が始めた、失われたフィルムをめぐる旅。そこでジワンは、女性が映画業界で活躍することが今よりずっと困難だった時代の真実を知る。夢と現実、現在と過去を行きつ戻りつしながら、ジワンはフィルムとともに自身をも回復させるように人生を見つめ直し、新たな一歩を踏み出していく──。

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