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ClariS、初の冬のコンセプトコンサート、2人のクリスタルボイスでクリスマスムードを演出

DI:GA ONLINE

ClariS HALL CONCERT 2022〜Let’s Snow Parade!〜
2022年12月16日(金)TOKYO DOME CITY HALL 

2010年に中学生女性デュオとしてメジャーデビュー、素顔を明かさず活動を始めたClariS。当時、中学生でありながらも魅力的なクリスタルボイスとミステリアスな雰囲気、そしてタイアップ曲のヒット連発により、一躍注目を集めた。2014年にオリジナルメンバーのアリスが卒業し、クララと新メンバーのカレンという現在の2人になり、2017年よりライブでは素顔でパフォーマンスするように。そんなClariSの2022年はフジテレビ「MUSIC FAIR」など地上波番組への出演、ドキュメンタリー番組「ClariS『新章』」の放送、そして「THE FIRST TAKE」に初登場と飛躍の年となった。そんな2022年の締めくくりとなるのが12月16日(金)、17日(土)に行われた「ClariS HALL CONCERT 2022~Let’s Snow Parade!~」。12月7日(水)にリリースされた冬をコンセプトに、新曲とカバー曲で構成されたミニアルバム『WINTER TRACKS -冬のうた-』を軸に、クリスマス&パーティムードと2022年を振り返る盛りだくさんのライブになった。

暗転すると、20世紀FOXの映画が始まる前に流れるようなファンファーレが高らかに鳴り響くと、今度は「It’s showtime!!」とイントロと共にクララとカレンの「LADY&GENTLEMAN! BOYS&GIRLS! WELCOME TO ClariS HALL CONCERT! LET’S ENJOY TOGETHER! ARE YOU READY?」とサーカスの前口上のようなセリフが聴こえたらステージ左右に分かれて2人が登場。後方のカーテンの色と同じく深紅のドレスでアダルトに。刻むステップも軽やかで、二人が奏でるハーモニーも美しく。女性ダンサー6人もドレス姿、男性ダンサー2人はタキシード、女性コーラス3人もシックな衣装で、ステージ上はまるでパーティ会場。まるでテーマパークのショータイムを見ているかのよう。「おいでShall we dance? Sing a song!一緒に!」と会場のお客さんを誘いながらも「Ah ずっとずっと会いたかったキミに 会えた 会えた Happy!」とたくさんのお客さんと会えた喜びも表現したような歌詞でピッタリ。

続く「Fairy Party」も秘密の夜会へ誘うような曲で、「ようこそ」と手を広げるポーズや足を交互に跳ね上げるチャールストンダンスも披露。雷鳴が響き渡り、モニターに洋館が映し出されると「Sweet Holic」。上空には赤い月の下、かわいい幽霊が漂う妖しさがあり、歌詞も「Trick or treat?」とハロウィンのような雰囲気。ポップな曲調といろいろな効果音が交じり合うオケ、そして二人の歌声にどこかせつなさを感じる不思議な曲。ダンサーと共に両手を前に出すお化けポーズを見せた後、アウトロではダンサーたちが前に倒れるという演出にもビックリ。ここまでライブというより2人が主役の外国映画やミュージカルを見ているような気分に。

ダンサーがはけて、2人きりになるとスカのリズムのかわいいポップチューンの「ヒトリゴト」で、笑顔満面になり、振付も大きく、元気に。いつものクララとカレンが見られてちょっとホッとしたような。次の「Prism」ではキラキラ感あふれるイントロにのって、「やっと会えたね 二つの軌跡におめでとう」という歌い出しで手をつなぐと、その後も何度か手をつなぐ振り付けがある。サンリオの「リトルツインスターズ」とのコラボ曲で、キキとララ同様に、クララとカレンが出会えた軌跡や喜びを歌っているため、二人の仲良しぶりが顕著に。後方のモニターにはクララのイメージカラーのピンクとカレンのイメージカラーのグリーンの帯が現れ、交わると素敵なツリーになって、トナカイやプレゼントボックス、雪の結晶などが飛び交うファンタジックな映像が華を添えた。

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鈴の音が鳴ると、2人と入れ替わるようにシスター姿に着替えたコーラスの3人が入場し、「きよしこの夜」や「ホワイトクリスマス」、「ジングルベル」などクリスマスソングのメドレーを披露。その後、青一色のドレスに、頭にティアラを付けたクララが現れるとクララのソロバラード曲「ウソツキ」。悲恋のラブソングらしく、クララは終始せつない表情で、歌声も悲しい。モニターには時計の数字がバラバラに浮かび、長針を短針が追いかけるもずっと追いつかない。曲のラストで、クララが「ウソツキ」とつぶやいて去ると、やっと長針と短針が重なった。

澄んだ冬の空気感とキラキラ感のあるイントロと共にカレンが「eternally」を歌いながら登場し、次のフレーズではクララも登場。二人共、おそろいの白いドレス姿で、2本指を立てたり、横に揺れるステップなどまるで鏡写しのような振り付け。オーディエンスもピンクとグリーンのペンライトを振りながらステージ上の2人を優しく見つめていた。

「ひとつだけ」はクララがステージ左、カレンが右に分かれて歌い出し、徐々に中央に歩み寄っていき、大サビで二人が横に並んで上方を見上げた。そしてラストフレーズでは見つめ合いながら歌った。「想いはただ一つ」と。「グラスプ」では、モニターには月がまだ出ている早朝から雪が降り出し、時に吹雪になったり刻々と変わる風景が映し出され、二人の振り付けも雪が降る様子などを表現。しばらくバラード&ミディアム曲が続き、二人のクリスタルボイスとハーモニーの美しさ、あふれ出る情感を堪能。

ここでリリースされたばかりの『WINTER TRACKS -冬のうた-』の新曲「スノーライト」。軽やかなクリスマスソングで、コーラスやハモりも多く、楽しいナンバー。二人も楽しそうに体を揺らしたり、ステップを刻んだり、曲途中で目を合わせてニッコリするシーンも。サビではオーディエンスと一緒に曲に合わせて手を左右に振った。

「ここからはカバー曲コーナーです。ペンライトをオレンジにしてくださ~い!」とお願いすると「WHITE BREATH」(原曲:T.M.Revolution)。この曲を女性2人で歌っているのを聴く機会がないので新鮮。クララとカレンの歌と振付はオケの熱さに負けず劣らず。男性ダンサー2人が登場し、オレンジのペンライトを両手に持ち、オタ芸よろしく激しく踊りまくりながら振るのがおもしろく、2人が歌い終わるとバタっとうつ伏せに倒れた。「White Love」(原曲:SPEED)のイントロが流れると会場のペンライトが真っ白になり、より幻想的なムードに。オリジナルは女性4人組だが、2人で歌うことで交互にソロパートをとることで変化が感じられる。2番手前の吐息もしっかり表現、サビの「果てしない」のニュアンスもバッチリで、フレーズに合わせて振られるペンライトも美しい。「ORION」(原曲:中島美嘉)も2人のさわやかな歌声から元からデュエット曲だったように思えるほどしっくりときた。ステージに一人残ったクララが歌うのは「サイレント・イヴ」(原曲:辛島美登里)。四方からのピンスポットが集中する中、優しく歌い上げる。

90年代から2000年代のJ-POPの名曲たちをカバーしているが大胆にアレンジするのではなく、原曲の良さをそのままながらもClariSらしく歌うことで、今の曲として聴けて、更にウインターソングとClariSの相性の良さを発見できた。

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