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アフリカから流れ着いた “姉弟” の絆と運命。ダルデンヌ兄弟の新作「トリとロキタ」

キネマ旬報WEB

 

名匠ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督が、アフリカからベルギーへ流れ着いた偽りの姉弟の絆と運命を描いた「トリとロキタ」が、3月31日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほかで全国順次公開。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。

 

 

地中海を渡りヨーロッパへやってきた多くの人々がベルギーに暮らしている。トリとロキタも同様に、ベルギーのリエージュへ流れてきた。
トリはまだ子供だがしっかり者。十代後半のロキタはビザがないため、正規の職に就けない。ロキタは祖国の家族に仕送りするため、ドラッグの運び屋をする。偽りの姉弟としてこの街に生きるふたりは、どんなときも一緒だ。ロキタは社会からトリを守り、トリはときに不安定なロキタを支える。偽造ビザを手に入れるため、ロキタはさらに危険な闇組織の仕事を始める。
他に頼るもののないふたりの温かな絆と、それを断ち切らんばかりの冷たい世界。彼らを追い詰めるのは麻薬や闇組織なのか、それとも……。

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2度のカンヌ国際映画祭パルムドールをはじめ世界中で90以上の映画賞を獲得してきたダルデンヌ兄弟の新作。BGMなし、演技未経験の主演俳優、削ぎ落された作劇といった“らしさ”は健在、さらに先の読めないサスペンスとともに分断が進む世界への怒りを滲ませ、尊厳のあり方を問いかける。

トリ役のパブロ・シルズ、ロキタ役ジョエリー・ムブンドゥともに初の演技を見事にこなし、パブロ・シルズは第39回エルサレム映画祭で国際映画部門審査員特別賞を受賞、ジョエリー・ムブンドゥは本年度ヨーロピアンシューティングスターに最年少で選出された。映画はワールドプレミアとなった第75回カンヌ国際映画祭で75周年記念大賞に輝き、各国メディアが賛辞を寄せている。

 

 

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