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車いすバスケット界のベテランはこだわりの珈琲でオンもオフも超充実!

パラサポWEB

車いすバスケットボール日本代表の大黒柱として、東京2020パラリンピック銀メダル獲得に貢献した藤本怜央選手。そのSNSをのぞいてみると、コーヒーを楽しむ写真がしばしばアップされています。「パラスポーツ界きってのコーヒー通に違いない!」と確信した編集部が、藤本選手のコーヒー愛に迫りました!

藤本 怜央|(ふじもと・れお)
車いすバスケットボール日本代表として、2004年のアテネパラリンピック以来、北京、ロンドン、リオ、そして東京と5大会連続出場を果たした生きるレジェンド。海外経験も豊富で、現在もドイツのプロリーグ・ブンデスリーガにてプレー中。

――競技への情熱やチームメートを大切にする思いが人一倍強い藤本選手。同じような熱い気持ちをコーヒーにも注いでいることがSNSから伝わってきます。もともとコーヒー党なんですか?

藤本怜央選手(以下、藤本):いえいえ。僕はお茶どころ静岡の出身なので、もともとはお茶か水派なんです。

コーヒーを飲み始めたのは、カフェインが摂りたかったから。カフェインは、飲むと集中力が高まるし、体が中から温まる感覚もあるので、以前は試合や練習の前にサプリメントで摂っていました。

ただ、アスリート人生を考えたときに、サプリメントに頼らず、できるだけ食事から必要な栄養素を取り入れられるようになりたいと思うようになって。で、試しにコーヒーを飲んでみたら、思いのほか香りが良かったんです。コーヒーの香りに包まれると、気持ちが落ち着くのを実感して。これはいいなと思って、以来、試合前にルーティンとしてコーヒーを飲むようになりました。

ドイツでも毎日コーヒーを飲んでいます

――カフェイン摂取だけが目的とは思えないような、充実したコーヒーライフの様子がSNSから垣間見えますが。

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藤本:妻とドイツで一緒に暮らすようになったことが大きいかな。結婚後しばらくは、単身赴任のような感じで、僕だけドイツに来ていたんだけど、あるときから妻もドイツに来てくれたんです。以来、毎食後に僕が淹れたコーヒーを二人で楽しむのが習慣になりました。当時、僕はバスケットボール以外に趣味がなかったんだけど、コーヒーを淹れる様子を見ていた妻が、「コーヒーを趣味にしたら」とアドバイスしてくれて。それをきっかけに、二人でおいしいと評判のお店にコーヒーを飲みに行くようになり、ハマっていきました。

コーヒーと一口でいっても、スポーツのため、やすらぎのため、日常のルーティンの一つとしてなど、飲む目的やタイミングはいろいろです

――お好みのコーヒーはあるんですか?

藤本:僕は苦くて、飲むと頭も体もシャキッとするエスプレッソが好きです。エスプレッソって、自分の中では競技や行動のゴーサインなんですよ。だから、ホームゲームの時は、試合の2時間前ぐらいに、エスプレッソを自分で淹れて飲んでいます。あえてコーヒー豆の量が2倍のダブルショットにして、「にげー(苦い)」って妻の前で吠えるところまでがルーティン(笑)。

コーヒー豆もあれこれ買ってきて試したけど、今は薪火で焙煎する超こだわり派のコーヒーショップ「HOMES COFFEE」(宮城・仙台)のものを常備しています。薪火で焙煎することで、香りやうまみを豆に閉じ込めることができるそうなのですが、たしかに豆を割ると、ぶわあっと香りが立つんです。ドイツでも飲みたいので、帰国したら必ず寄って、僕好みに焙煎してもらって。毎食後や、練習・試合前など飲むタイミングによってコーヒー豆を使い分けているんだけど、それらを全部スーツケースに詰め込むと、4分の1を占めるほどの量になっちゃう。それでも、毎日飲むので、あっという間になくなっちゃうんですけどね。

ラベルは、東京大会をきっかけにSNSでつながったデザイナーの山田耕三さんに描いてもらったそうです
photo by Kei Takeuchi

――淹れ方にもこだわりがあるんですか?

藤本:コーヒー豆はできるだけ鮮度を保つために、冷凍庫で保存して、飲む直前に曳いて淹れます。その方が断然おいしいからね。

ドイツはコーヒー用の道具が手ごろな価格で手に入るので、コーヒーミルもコーヒーメーカーも全部こちらでそろえました。同じコーヒー豆でも淹れ方で味が変わるので、フレンチプレス、マキネッタというイタリアのエスプレッソメーカー、それとペーパーフィルターの3種類を使い分けて、違いを楽しんだりもしています。コーヒーは香りが命だと思っているので、季節に関わらず、飲むときは必ずホットで、というのもこだわりの一つかな。

――コーヒーのお供も大切ですよね。

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