2030年までに“女性活躍”という言葉がなくなる世界をめざして、働く女性リーダーを応援するF30プロジェクト。
女性活躍と聞くと女性ばかりにスポットが当たりがちですが、その根本は性別問わず活躍できる環境があるべきだということです。
今回は、従業員が「働くうえで性差を感じない」と従業員アンケートで出ている企業、株式会社コスモスモアさんの画期的な従業員支援制度についてご紹介します。
( 取材・文:佐々木 美穗/撮影:鈴木 愛子 )

働く場をつくるオフィス事業と、リノベーションをはじめとする建築事業を展開するコスモスモアさん。従業員のライフスタイルに合わせた多様な働き方を実現するために、画期的な有給休暇制度を導入しています。
その背景には、働きやすい会社の実現には、義務である有給休暇日数の取得と同時に、さらなる有給取得率の向上が必須であると考えたからだそう。
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営業・設計・施工を担当する職種は、特に案件の進行具合によってスケジュールが左右されるため、なかなか有休を取得しづらい環境が続いていました。義務である年5日の有給休暇取得こそ達成はしていますが、さらに働きやすい企業を実現するために、掲げた目標は有給休暇取得率70%。そのために取り入れた画期的な制度とは?
斬新な制度を整えた管理部総務人事課課長の松井 伸城(まつい のぶしろ)さん、マーケティング統括部マーケティング統括課課長の吉町 佳奈(よしまち かな)さんのお二人にお話を伺いました。
<History>

コスモスモアならではの働き方の事情を加味して、従業員に寄り添った制度として発展させている。
「有休取得率が低い傾向がある建築業界。そこで、有給休暇を取得したら手当を支給することに」