
ついこの間年明けを迎えたような気がするのに、気づけば年末となり、自分の時間軸を疑う12月。
この時期になると、そろそろ決めておきたい&買っておきたいのがお正月のお餅。
そう、昔は一家総出でお餅をついて丸め、それが年末の一大行事でもありましたが、さすがにこの時代、杵と臼があるおうちもなかなかないですし、買う方も多くいらっしゃると思います。私も買う派。
今年のお餅はどうしようかな~と迷ってる方、今年はちょっとびっくりな造形のお餅はいかがでしょうか。
京都の上技師が創り出す唯一無二のお餅
ぷっくら膨らむ亀形のお餅は、京都の老舗、菓匠宗禅さんの紅白亀甲餅。

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ご覧のとおり、丸く膨らんだ形がとってもキュートですが、実はこのお餅、ものすごい技術が隠れてるんです。
というのも、お餅といえば、四方八方に膨らむもの。そしてその膨らみは、お餅の気分によって左右され、こちらがどうこうできるものではない……というのが一般的なお餅の常識。
しかし、この紅白亀甲餅は、綺麗な亀形にふくらむよう、深さを変えながら模様を彫り、その彫りの深さはなんとコンマ数ミリ単位!
中心部はコンマ数ミリ深く、外側に向かってコンマ数ミリ浅く彫ることで綺麗な亀形に膨らむそうで、ちょっと想像がつかない世界ですよね。コンマ数ミリを想像した私の頭は混乱しています。

そしてこの細かな彫りは、上技物と呼ばれるあられ作りに用いられる高度な技術を使っているそうで、日本でこれを創り出せるのは、菓匠宗禅さんの上技師のみ!とっても貴重なお餅なのです。