NHK朝の連続テレビ小説「あすか」や「ナースのお仕事」シリーズ(フジテレビ系)、「ホタルノヒカリ」(日本テレビ系)など数多くの人気作に出演し、活躍してきた藤木直人。12月15日から上演される「奏劇 vol.2『Trio~君の音が聴こえる』」には、三宅健演じるサムと共に人の心を癒やす手伝いをするトム役で出演する。藤木に、本作への意気込みや音楽への思い、さらには50歳を迎えた心境などを聞いた。

正直、全くイメージが湧きませんでしたが、説明を聞いて岩代さんらしいなと思いましたし、面白そうな企画だと思いました。ただ、生い立ちや育っていく環境など、社会的な問題も描いている作品ですし、お互いの心の中にあるものがぶつかり合う話なので、難しい作品になりそうだとも感じました。
-トムという役をどのように演じたいですか。(取材当時)まだ台本を頂いていないので具体的なことは考えてはいませんが、ただ、今回はいわゆる朗読劇になり、お客さんは声からの情報だけで想像して見るので、それを表現する難しさを今は感じています。今回は、生演奏もあるので、そうしたものに助けていただきながら世界を作っていこうと思っています。
-自分の声に対してはどんな思いがありますか。 僕の子ども時代は、今ほど自分の声を聞く機会がなかったので、初めて自分の声を聞いた時には驚きましたし、デビュー作の撮影のときに、音声さんが僕の声を聞いて「こんな声なの?」ということを言っていて…劣等感しかなかったです。もちろん、自分に足りていないところがあったからだと思いますし、自分なりに努力もしてきましたが、いまだに(劣等感は)ありますし、谷原章介みたいな低い声に憧れます(笑)。とはいえ、声も演技もその人のオリジ…