【今週のお悩み】
勤めている会社が、このご時世、採用目的になんとポッドキャスト番組を始めまして、テスト的に各回のゲストをお招きしてホスト役を務める役として白羽の矢が立ってしまい(!?)、第1回・2回分の放送内容を録ったところ、疲労困憊です……。ふだん、アトロクはじめラジオがすごく好きで馴染みがあるのに、いざ自分が話す立場になると、どうやっていいのかわかりません。
ちなみに、都内在住OLでして、会議やプレゼン等には百戦錬磨と自負しており、「まぁ会議と一緒でしょ」と自らを鼓舞して収録に臨んだのですが、音声番組をつくることの難しさというか、そもそも「私は、誰の立場で、どういう仮面を被ってしゃべればいいの!?」と、会社の名前を背負って会議等をするのとはまた一味違い……。未知体験として、どういうテンションで臨めばいいのか……。ふわふわ雑な質問で恐縮ですが、ライブ経験もラジオパーソナリティ経験も長い宇多丸さんに、一言アドバイスいただければ幸いです。
収録の環境としては、会社の会議室に、役員さんと私の2人きり(編集等々やってくださるスタッフさんは隣室やリモート参加)で、何となく決まっている台本を、パソコンのモニター越しに見ながら会話する(これは会話なのか??)。いざ「お願いします!」の号令をいただいて、宇多丸さんみたいに「ラジオ人格」になるには、どうしたらいいんでしょうか……?(本当に、宇多丸さんスタッフさん各者、曜日パートナーの熊崎さん宇垣さん日比さん宇内さんタカキ氏!と、改めて、頭があがりません) 年齢が近いこともあり、収録している最中に何となく宇内アナウンサーを思い出し、収録しながら徐々に、「宇内さんのしゃべりとかテンションをトレースしてみよう!」と自分自身に言い聞かせながら、落ち着かせた感じになりました。
以上、長々と失礼しましたが、「本番1分前、30秒前……」と刻まれる、かつ、割と自分にとって、やったことない、かつ、外からの期待もそこそこあるであろう……みたいな場面で、宇多丸さんは、何を思われますか。
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(市ヶ谷 ・30代・東京都)
宇多丸:本来お堅い会社が採用目的でそういう自主発信を始めるって、いかにも年寄りくさい言い方ですが、時代だなぁって感じですよね。