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『アバター』ジェームズ・キャメロン、リスクを恐れない映画作りの理由 プロデューサーが語る

シネマトゥデイ

まさに背水の陣か『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』演出中のジェームズ・キャメロン監督 – (C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 ジェームズ・キャメロン監督が13年ぶりに挑む最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(12月16日全国公開)の公開を前に、リスクを恐れないキャメロン監督の映画作りへの思いを、『タイタニック』(1997)からタッグを組むプロデューサーのジョン・ランドーが語った。

 本作は、無数の生命が息づく神秘の星、パンドラの世界を革新的な3D映像で描き出し、世界興行収入歴代トップに立つ大ヒットとなったアドベンチャー大作『アバター』の続編。かつて、パンドラの貴重な鉱物を狙う人類を退けた元海兵隊員ジェイク(サム・ワーシントン)と、彼の妻となった先住民族ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)が、子供たちと共に再び人類の脅威に対峙する。

 主な舞台はパンドラの海となり、キャメロン監督は続編4本分の脚本を仕上げて製作に突入。ランドーは「ジム(キャメロン)にとって、『アバター』の続編を作るためには、4本全ての脚本が情熱を傾けられるものでなくてはいけませんでした。一本だけ作ってみて続きを考えるのではなく、4本全てが納得のいくものである必要があったのです」と振り返る。

 1作目と合わせて全5部作の壮大なサーガとなる『アバター』。リサーチにも膨大な時間をかけた続編の製作費については、米 GQ Magazine でキャメロン監督自身が「本当にクソ高い」とコメントするほど。「歴代3位か4位の興行収入を上げる必要がある。それが基準で、それでようやくとんとんだ」というほどのリスクを背負っている。

 『タイタニック』では、右舷側のみとはいえ、徹底して再現したタイタニック号のセットを建造するなど高額の製作費を投じ、スタジオから一部シーンの削除を求められると、前払い分の監督料と初公開時の利益配分を辞退してまで拒否したといわれるキャメロン監督。映画史に名を残す成功を収めながらも、彼はなぜ、常にリスクの高い勝負をし続けるのか。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を撮影中のジェームズ・キャメロン (C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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 『タイタニック』からキャメロン監督とタッグを組むランドーは「僕らはクレイジーだからね(笑)」とジョークを飛ばしつつ、「いや、でも実際のところ、大変なチャレンジじゃないとやる気がでないんです。大きな挑戦だからこそ、もっと頑張ろうと思える。それに、もともと映画作りというのは、一本作る毎にリスクが伴うもの。どんな映画でも、僕たちは良い物語を伝えるために、情熱と心を込めてきました。今回もそれは変わりません」

 映画界に革新をもたらした3D技術についても、ランドーは「物語をより良く伝えるツールとして使っているんです」と語る。「『アバター』以降も、素晴らしい3D映画がいくつも生まれました。特に(アカデミー賞作品の)『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』『ヒューゴの不思議な発明』の3D技術は素晴らしかったと思います。つまり3Dとは、ただの映像技術ではなく、芸術的なアプローチのひとつということなのです」

 「何でも3Dにしてしまおうとか、3Dといえばアクションシーンに最適だと誤解されがちですが、むしろテンポの速い場面では3D効果を抑えた方がいい。私たちはそうして、3Dが最大限に生かされるように、ショット毎に考え抜いて映画を作っています。それも何より、より良い物語を伝えるため。そのための技術革新なんです」(編集部・入倉功一)

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