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期待の左腕ロッテドラ4・高野 社会人時代にプレート位置を三塁側に変更したワケ

ベースボールキング

 「即戦力左腕として開幕の一発目の試合からしっかり、千葉ロッテマリーンズの戦力となれるよう頑張っていきます」。

 ロッテのドラフト4位・高野脩汰は、卯年の決意としてこのように掲げた。

◆ ロッテのリリーフ事情

 ロッテの左腕事情は、一軍に定着しているのは2年連続規定投球回に到達した小島和哉のみ。中村稔弥、本前郁也、成田翔、鈴木昭汰、佐藤奨真といった“期待の左腕”もいるが、なかなか一軍に定着できていないのが現状。特に近年は左のリリーフが手薄で、ベンチに右のリリーフしかいない時期もあった。榎康弘スカウト部長は7日に行われた新入団選手発表会で、「真上から投げ下ろすダイナミックなフォームのパワー系左腕。力強いストレートにキレのいいスライダー、フォークで右、左関係なく力勝負ができる。中盤以降のイニングを任せられ、フル回転で活躍することを期待しています」と高野を紹介しており、リリーフでの起用が想定される。

 またロッテのリリーフ陣はチーム最多登板の東條大樹をはじめ、今季40試合以上登板した投手を見ても益田直也、ゲレーロが30代で、20代は小野郁だけ。勝ち試合を任せられるような20代の若手も少ない。高野はドラフト4位だが、即戦力として大きな期待がかかる。

 高野は自身のアピールポイントについて「角度のある真っ直ぐと落ち球による空振りを取れるスタイルだと思っています。どのような場面でも自分の特徴を活かして自信を持って投げていきたいと思っています」と話し、「40試合を目標に頑張っていきたい」と意気込んだ。

◆ 三塁側プレートに変更

 高野は関西大を卒業後、社会人の日本通運に進んだが、映像を見ると、大学時代は一塁側のプレート、社会人に入ってからは三塁側のプレートを踏んで投げているように見えた。

 何か理由があって変更したのか気になったので、高野に訊いてみると、「右バッターのインコースに投げる際に、引っ掛けがちでちょっと質の悪いというか、コースにいっても弱い球が目立っていた。三塁側にして角度をつけないことで、窮屈なく投げられた。それを社会人野球で2年間やって馴染んだというか、定着したという形です」と教えてくれた。

 三塁側のプレートを踏んで投げるようになってからも、一塁側プレートに戻した時期もあったというが、社会人1年目の夏以降は三塁側の方がしっくりしたため、三塁側のプレートに定着したということを補足してくれた。

 貴重なサウスポーの高野が来季、自身の目標にも掲げた“開幕一軍”を掴むためにも、競争に勝っていかなければならない。競争を勝ち抜くことができれば、課題だった左のリリーフ、そしてリリーフ陣の若返りが進んでいくはずだ。

▼ 高野脩汰
背番号:34
生年月日:1998年8月13日生
守備位置:投手
身長 / 体重:183センチ / 87キロ
投 / 打:左 / 左
経歴:出雲商高-関西大-日本通運-ロッテ(ドラフト4位)
卯年の決意:開幕一軍
「友杉選手と一緒で開幕一軍です。即戦力左腕として開幕の一発目の試合からしっかり、千葉ロッテマリーンズの戦力となれるよう頑張っていきます」

取材・文=岩下雄太

 
   

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