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「青木宣親2世」それとも「鈴木誠也よりずっと上」?――レッドソックス入りした吉田正尚は150億円の投資に見合う活躍ができるのか<SLUGGER>

THE DIGEST

「青木宣親2世」それとも「鈴木誠也よりずっと上」?――レッドソックス入りした吉田正尚は150億円の投資に見合う活躍ができるのか<SLUGGER>

 まさに電光石火の早業だった。現地12月7日、前日に正式にポスティング公示されたばかりの吉田正尚(オリックス)がレッドソックスと5年契約に合意したとアメリカの複数メディアが報じた。

 契約条件は5年9000万ドル(約122億4000万円)+ポスティング料1540万ドル(約20億9440万円)で、どちらも昨オフに同じくポスティングでカブスと契約した鈴木誠也を上回る。

 日本円にして実に150億円近く。これは予想を上回る好条件と言っていい。走攻守のトータル・パッケージが売りの鈴木とは対照的に、守備と走塁は平均以下の吉田にレッドソックスがこれだけの額を投資した事実は、それほど彼のバットを評価していることを意味する。

 では、吉田は果たしてこの高評価に見合う活躍ができるのか。カギとなるのはやはり「どれだけ長打を打てるか」だろう。

 豪快なフルスウィングがトレードマークの吉田だが、MLB球団が最も評価しているのはその類稀な選球眼とバットコントロールだ。ここ3年で、打率・出塁率・OPSの3部門で各2度パ・リーグ1位を獲得。。スラッガーとしては異例なほど三振が少ないのも特徴で、フライボール革命の浸透で「ホームランか三振か」型の打者が増えた今のMLBにあっては、希少価値となり得る。

 一般的に、四球率やボール球スウィング率といった指標はリーグが変わってもそれほど変わらない傾向にあると言われており、おそらく打率.270~.300前後、出塁率も.350~.370前後は期待できそうだ。 ただ、パワーの面ではどうか。実は、ここ2年とも21本塁打と、吉田は日本でも決してホームランを量産しているわけではない。過去の大半の日本人打者と同様、MLBで本塁打が半減した場合は年間10本前後。このため、一部のMLBスカウトから「青木宣親2世」という声も出ている。レフト/DHというポジション、守備や走塁での貢献度を考えれば、もし打率.280、12本塁打というような成績に終わった場合は「期待外れ」という烙印を押されるだろう。

 一方、日本でプレーした元助っ人からは違う評価も聞こえている。今季オリックスでプレーしたジョー・マッカーシーは『ニューヨーク・ポスト紙』に対し、「あの体格では見たこともないような信じられない打球を飛ばす」と証言。元ソフトバンクのクリス・レイは「スズキよりもずっと優れた打者だ」「MLB屈指の好打者になってもまったく不思議はない」と絶賛している。

 いずれにしても、レッドソックスにとって吉田獲得が大きな賭けであることは間違いない。今季、地区最下位に沈み、打線強化を課題としていたチームの「切り札」となるのか。吉田のメジャー1年目はアメリカでも大きな注目を集めそうだ。

構成●SLUGGER編集部

 

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