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26時のマスカレイド衣装製作 宮本美優[インタビュー前編]メンバーに愛される裏方の正体「やりたいデザインやチャレンジしたいことがたくさんある」

Pop’n’Roll

デビューから全力で駆け抜け、<TIF2017>メインステージ争奪LIVE優勝、日本武道館公演など輝かしい功績を残し、2022年10月30日(日)に解散した26時のマスカレイド。彼女たちのライブを観たことがある者であれば、“もっちが作ってくれました〜”という言葉を聞いたことがあるであろう。この“もっち”という愛称で親しまれているのが、衣装製作・宮本美優だ。

今回、Pop’n’Rollは、数々の衣装を作り上げてきた宮本美優の初インタビューに成功。ライブステージで舞い踊るニジマスを語る上で欠かすことのできない華やかで煌びやかな衣装はどのようにして生み出されていたのか。衣装に対する彼女の想いを前編、後編に分けて紐解いていく。

前編では、これまでのキャリアや思い入れのある衣装、すっと笑える裏話も飛び出したインタビューをお届けしよう。

【画像はこちら】

編集協力:竹内伸一

2年間服作りの勉強をしてから、サイサイの衣装を作ったのが1番最初

――まずは現在に至るまでの履歴書と言いますか、ここまでのキャリアを教えていただけますか?

宮本:
もともと高校生の頃にSILENT SIRENのファンだったんです。いとこに薦められてハマったんですけど、一緒にライブに行くようになって。そうしたら、“文化服装学院のみなさんが衣装を作ってくれました!”ってMCで話していたんですよ。えっ、文化服装学院に入ったら衣装が作れるの!?って驚いて、たまたま文化服装学院に通っている友達がいたので話を聞いたら、“有志の学生が参加する企画みたいなものだ”って言われて、私もやりたい!って思いました(笑)。それで、兵庫に住んでいたんですけど、上京して文化服装学院に入学しました。私は服装科に入学したんですけど、そこはサイサイの衣装を作るところではなかったんですよ(笑)。聞いていた話と違うと思って、先生にちゃんと話を聞いたら、流通科のスタイリストコースでやっていることだとわかって。“どうしてもやりたいです”って言ったら“流通科に転科するしかない”って言われたんですけど、そこは服作りの勉強よりも、スタイリングの勉強が中心だったので、まずは服装科で2年間服作りの勉強をしてから、流通科に転科して、サイサイの衣装を作ったのが1番最初です。

――念願が叶いましたね。

宮本:
叶いました(笑)。先生にずっとやりたいと言っていたのもあって、担当していた流通科の平松(正美)先生という方が、本当によくしてくださって。すごく積極的にチャレンジさせてもらえました。卒業後は1人でやっていきたいということを、先生やプラチナム(プロダクション)の方に話していたら、ニジマスの衣装をやらせてもらえることになったんです。

――ニジマスの衣装も最初は文化服装学院の生徒さんが作っていましたよね?

宮本:
スタイリストコースには有志学生の衣装チームみたいなものがあって、そこでサイサイもニジマスも作っていました。ただ、私が学生だった時は、製作数が多くて、私はサイサイ中心でした。現場にも行かせてもらっていましたし。ニジマスは「ハートサングラス」と「仮面に隠れたセレナーデ」の衣装をちょっと手伝うくらいでした。あ、「ハートサングラス」は、けっこうがっつり参加していたかも。「仮面~」は最後間に合わないっていう感じになっちゃって、それでみんなで手伝って完成させたんです。

――アイドルの衣装の製作は、どのような流れで進んでいくものなんですか?

宮本:
まずは打ち合わせをして、どういうデザインがいいのか、ワンピースなのかセパレートがいいのか、メンバーさんのどんな希望があるか……こだわり(イメージ)のあるメンバーさんもいらっしゃるので、そこは確認します。それと、新曲の衣装であれば、楽曲のイメージを教えてもらいますし、ライブで着る衣装であれば、ライブのコンセプトについて教えてもらいます。それをもとに自宅でデザインして、デザイン画を確認してもらって、修正を加えつつ、OKが出たら製作に入るという感じです。

――楽曲のイメージを衣装に落とし込む時は、どのように形にしていくんですか? いろいろなものを参考にしたりもしますか?

宮本:
そうですね。ブランドのお洋服やコレクションとか、ほかのアイドルさんの衣装も参考にしますし、街中で歩いている人が着ている服も参考にします。“あ、あの子の服、可愛い!”って思ったら取り入れてみたりしますよ(笑)。もちろん、お店に行ってチェックもしています。

――日々情報を収集しているんですね。

宮本:
そうですね。けっこう溜め込んでいます。やりたいデザインやチャレンジしたいことがたくさんあるんです。

宮本美優(衣装デザイナー/スタイリスト)

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宮本美優(衣装デザイナー/スタイリスト)

みんな、本当に優しい(笑)

――ニジマスはけっこう衣装が変わっていきましたけど、思い入れのある衣装はありますか?

宮本:
「シルクハットパレード」の衣装です。初めて自分1人で作ったニジマスの衣装なので。シャツにベストで、マントもついていて。始めたばかりだったので、作るのも大変で、けっこう時間がかかりました。ツアーも一緒に回らせてもらったので、それもあって思い入れは強いですね。

――この衣装は、ツアー(26時のマスカレイド 3rd Anniversary Tour<怪盗マスカレイド〜今宵、あなたを奪いに行きマス!〜>)では、黒のマントが取れましたよね?

宮本:
上から黒のマントを着る形だったんですよ。ライブでは、それを脱ぐという演出があって、それで黒いマントを追加で作ったんです。ライブでそういう演出のアイディアが出て、“作れませんか?”って言われたのを覚えています(笑)。

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――そんなふうにアップデートしてほしいと言われて、対応していくことも多いですか?

宮本:
そうですね。

――ニジマスでは、アンコールTシャツのリメイクも毎回されていましたよね。ライブのコンセプトに合わせてやっていらっしゃるなと、すごく感激しながら観ていました。毎回、可愛らしくて、ファンの女の子だったら真似したくなったと思うんですけど、あれはどのようにやっていたんですか?

宮本:
あれも意外と大変でした。数が増えると“あれはこの前やったな”っていうのも増えていくので(笑)。なので、リメイクTシャツについて、めちゃくちゃ調べました。たくさん作られている方がいらっしゃるので、それを参考にしたり、自分で無理やりひねり出したりしてやっていました(笑)。

――試作してみたりもするんですか?

宮本:
一発勝負です。デザイン画も描かなくて、いきなりザクザク切っていっちゃいます(笑)。“ここにリボンを付けたら可愛いかな”って、けっこうノリでやっています。

――感性から生まれるものなんですね。

宮本:
すごく楽しいです。自分の好きなようにやらせてもらえていたので。

――メンバーからの反響もめちゃくちゃよかったじゃないですか。だからこそ、メンバーもMCでリメイクに触れていましたし、毎回“もっち、ありがとう”って言っていたのを覚えています。

宮本:
そうですね……みんな、本当に優しい(笑)。

宮本美優(衣装デザイナー/スタイリスト)

実は“こぼしちゃった”がめっちゃありますね(笑)

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