2021年に行われた東京五輪、スケートボード競技で日本は金メダル4個、銀メダル1個、銅メダル1個の大活躍で締めくくり、これをきっかけに日本のスケートボードシーンは大きな盛り上がりを見せている。
そこで普段はオリンピック関連大会や全国大会などの大きなコンテストにしかメディアの注目が集まらない中、地方のスケートボードシーンはどう育まれているのかを探るべく、沖縄のスケートシーンが伝承されていると噂の“橋(はし)”と呼ばれるスポットに注目。
12月10日(土曜)と11日(日曜)にわたり沖縄県で“橋コン”なるイベントを主催し、橋に縁を持つスケーター、謝花明徳氏に話しを聞いてみた。
【謝花明徳プロフィール】
沖縄を代表するプロスケーターとして活動する傍ら、現在は全国各地で開催されるコンテストのジャッジもこなす36歳。“橋”の管理人でもある。
・AJSA プロ戦優勝、年間ランキング4位 ・2019年chimera games vol.7優勝 ・東京オリンピック2020 1周年記念イベントデモンストレーター出演、CM出演など。
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・海外、日本のスケートボードブランドからデッキやウィールのプロモデルをリリースしている。
【スポンサー】 Premium skateboards TUFLEG Custom trucks Redi Stance Cheers grip
【沖縄スケーターの言う“橋”とは土地と土地ではなく、人と人を繋ぐ場所】
まず、ここで言う“橋”とは沖縄県南島尻郡風原町字宮平870-2に位置する、那覇空港自動車道高架下の花・水・緑の大回廊公園内にある南風原スケートパークの事を意味する。
ここは今から20年以上前、スケーターやBMXライダーが高架下に自然と集まるようになり、元々まっさらで何も無かった場所に自分達でカーブボックスと呼ばれるセクションなどを作るようになった。
ここは彼らにとっての“スポット(スケーター達にとって滑れる場所)”で、やがてスポットには多くの仲間が集まるようになり、橋の下にあるスポットだから“橋”と地元のスケーター達に呼ばれるようになった。
それから17〜18年前に地元のスケーター達で役所と話し合いを重ね、正式にスケートパークとしてオープンする事になったという経緯がある。