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「黙食」「孤食」 コロナ禍の学校給食で進まぬ食育

OVO

 わたしは、だれでしょう?

 ヒント1:わたしは、人間ではありません。
 ヒント2:わたしは、みんなの役に立っています。
 ヒント3:わたしは、みんなをほこりやよごれから守ります。
 ヒント4:わたしを、大事にしてくれない人がいます。
 ヒント5:わたしは、時々くちゃくちゃにしまわれてしまいます。
 (「食事のマナー(約束)に関する基礎的事項」および「配膳活動の理解と協力」の内容)

 このクイズは、小学校1年生学級活動「食に関する指導」の一場面です。
 正解はもちろん、「わたしは、『給食の白衣』です」。

 入学式後、新1年生の初めての給食時間は毎年、てんやわんや。担任は事前の給食指導の場面などさまざまに工夫し、毎日の「おいしい給食」「安心安全な給食」の提供に細心の注意を払います。

 ここ数年続くコロナ禍における給食提供では、おそらく全国いずれの学校においても苦悶の日々を送っています。

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 給食中の楽しい会話は制限され、教室の中を見てみると全員黙食。パーテーションを立てた個食。子どもたちは、黙食ルールをよく守ってくれているのですが…。

 本来の給食指導の場面では、友だちや先生と食事を共にしながら、楽しい会話を交わすことで、他人と豊かな心で接する社会的態度や社会への適応性を養うことにつなげます。食事をとる楽しみを体感させるとともに、食べ残しを減らす工夫もしています。

 しかし、子どもたちも巻き込んだ今回の感染症は、社会環境や生活環境に、急激な変化をもたらしました。未来を生きる子どもたちの心身の健康状態や健康に関わる行動に、大きく影響するのではないかと心配しています。

 食べることは生きること、生きることは食べること――。
 食べ物は、心と体をつくる――。

 つまり、成長期の子どもに対する食育は、子どもたちが生涯にわたって健やかに生きていくための基礎をつくるためのものなのです。

 学校での食育は、小学校6年間を見通した学校における食育計画の組み立てと、実践の積み重ねが欠かせません。そのためには、食育に対する教職員一人ひとりの理解、一つ一つの家庭の協力を得ながら、歩調を合わせて一緒に取り組み続けていくことが大切なのです。
 「一人の百歩より、百人の一歩」が必要なのです。

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