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日本代表・森保一監督、クロアチア代表との激闘から一夜明け会見「選手たちが見せてくれた団結力は本当に素晴らしい。忘れることなく個の力を磨いてほしい」

ABEMA TIMES

-今後は。

 戦っていきながら成果も課題もあったと思いますし、それをまた検証して、サッカーファミリーと共有して今後に活かしてもらえるようにしていきたいと思いますし、まずは個のレベルをどれだけ大きくできるか、どれだけ強くできるかということを選手たちには、所属クラブに帰って磨いてもらいたいし、より高いレベルのプレーができるチームを目指してもらい、個の力を上げていくことが大切だと思います。日本のよさでもある和の力、組織力を発揮できればいいかなと思います。今回、選手たちが見せてくれた団結力、一体感は本当に素晴らしいと思いますし、そこを忘れることなく個の力を磨いてほしいです。

 今回のワールドカップでは、私が選ばせてもらった26人中19人がワールドカップ初経験だということ。普通であれば経験の浅い選手たちは、このプレッシャーの中、雰囲気の中、飲み込まれてしまって押しつぶされてしまって、なかなか力を発揮できず、次また頑張ろうねっていうことになると思いますが、彼らは世界の厳しい舞台で揉まれてきている中で、普段やっていることを自然に発揮すればこの舞台でも勝っていける、やれるということを示してくれたと思いますし、若い人の力というのは無限に成長もしていけるし、素晴らしいものがあると思いました。

 吉田麻也をはじめとするベテランたちがチームを引っ張る、若手を引っ張る、後ろから支えてくれて若い選手たちのいいところを出させてあげて、若い選手たちが思い切ってプレーできる環境を作ってくれた、その一体感はこれからも日本のよさとして続けていってほしいなと思います。負けてから言うと説得力があまりないと思いますが、初体験の若い選手が今回躍動してくれて、日本代表の過去最高のタイ記録となる戦いをしてくれました。日本の若者にできるんだと、全ての人に思ってもらえたら、我々の活動の意義があると思います。

-いつからワールドカップで戦うことをイメージして指揮していたのか。

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 代表の監督に就任させてもらう前から、(サンフレッチェ)広島で監督をやっている時も、世界で戦える選手を輩出していきたい、日本代表としてプレーできる選手を輩出したいという思いを持って、常に世界は見ていました。今回、日本代表の監督としていい守備からいい攻撃にということ、勇気を持って勇敢に戦っていくことは、ロシアのワールドカップで経験させてもらい、常にベスト16の壁を破る、ベスト8以上の層に入っていくには、何が必要かということをイメージした上でみなさんにもお伝えさせてもらいましたし、選手たちにも伝えてきました。

 今回、ワールドカップを戦って、いい守備からいい攻撃にというところは間違いなく今後もより強化していかないといけないところかなと思っています。もちろん自分たちがボールを握って戦うということを理想として持ち続けなければいけないですけど、やはりサッカーはボールの奪い合いから始まるということ、守備をしてボールを奪って、奪う能力を持って攻撃に転じていくことは、必要なことだと思いますし、現実今、日本の立ち位置を考えた時に、自分たちが圧倒して勝っていくというのはまだまだ難しい位置だと思います。その時には、相手の攻撃を受けながらもそこでいい守備をして、速攻を仕掛ける、あるいはボールを握っていくということをしていくのは、本大会を戦った上でも間違いではなかったと思います。あとは守備においても攻撃においても、勇敢に戦う、勇気を持って戦うということ、そして今回選手たちが見せてくれた粘り強くチーム一丸となって最後まで戦うこと、これもまさに日本のよさだと思いますし、選手たちには続けていってほしいなと思います。

 勇気を持って勇敢に戦うというのは、プレーのイメージもありますけど、大和魂をウィキペディアで調べた時には、勇敢って出てくるので(笑)。それも含めて日本人の心としてデータには出てこないですけど、見てくださった人が、日本人の戦いなんだ、日本人の魂があると感じながら、我々は戦っていきたいと思っています。日本代表の勝利と、日本のサッカーのためにという志でやってきている活動ですけど、その前に我々の活動が勝利をもって、日本の国民のみなさんに喜んでいただく、そして我々の活動を見ていただき、選手たちの頑張りを見ていただき、夢や希望を持っていただく、元気や勇気とか、そして根気強く戦うということを感じていただき、日頃の日常の活力となるようなエールを送りたいと思っていますし、大きく言うと日本の社会の中で社会貢献をして、日本国民のみなさんにエールを届けていきたいと思っています。

 サッカーが日本の活力となれるように、これからもいちサッカーファミリーとして、またサッカーに携わる者として志して続けていきたいと思います。みなさんの応援に本当に感謝します。我々は社会貢献したいと思っていますし、メディアのみなさんを通してサッカーがより多く認知されていき、生活の一部として捉えていただくこともできると思いますので、本当にこれまでの応援、ありがとうございました。またこれからもよろしくお願いします。
(『ABEMA NEWS』より)

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