バターといえばこってり重い印象もありますが、こちらはそのような部分は大変控えめですね。とても上品で、やさしい味と配合だと思いました。
パン・オ・ショコラにしても、このクロワッサン生地なので、チョコが入っても決してくどくはなりません。ビターなチョコなので、朝からでも心地よく軽く食べられました。
そして私は昔から塩パンが好きなのですが、こちらの「しおパン」もとってもおいしかったです。外はサクッカリッ、中はふわふわ。噛むほどにもちもち食感になります。バターもちゃんときいていて、塩加減が丁度良いと思いました。もう1個食べたい!となりました。
白ストック、ブール、19世紀バゲットはどれもシンプルながらそれぞれの特徴がよく出ています。白ストックはやわらかいミルクパンで、甘味はしっかりありますがこれも優しい甘さです。ブールは牛乳不使用なのでトースト後は、外はサクッパリッ、中はふわふわ。バターがたっぷりな為、味わいはしっかりとあってとても美味しいです。バゲットは小麦の味をしっかり感じ、香ばしさが美味しいです。
こちらも左上から時計まわりに、アラレちゃん、塩バタードイツ、あんバターフランス、くりバター、シュガーバターミルク、アンブル。
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名前からご想像しにくいかもしれないアラレちゃんは、バターの風味をしっかり味わえ、アラレ糖の甘さと岩塩の塩味が丁度良い逸品。
塩バタードイツは、全粒粉生地にオリーブオイルが利いているのが美味しく、そこにバターが加わることでさらに美味しくなります。
また、アンブルはあんこ+ブール(=バター)でアンブルだそうです。こちらは生地がやわらかく、反対にあんバターフランスはバゲット生地。どちらも丁寧にたかれたあんこが素朴な甘さでとても美味しいです。たっぷりのバターですが、味のバランスは良く、見た目ほど重たくないから不思議ですね。あんバタ好きな方には是非試して頂きたいです。
くりバターは生地自体はシンプルながら、アロングラッセの優しい甘味とくるみの塩気が相まっておいしいです!バターはほんのり感じる程度です。シュガーバターミルクはもちもち生地ときび糖・練乳・ハチミツなどのほんのりした甘さがとても好みでした。
大勢でもおひとりさまでも楽しめる
暮れから年明けにかけて、大勢の人が集まる機会が増える際に、みんなで楽しめるのではないかと今回こちらのパンセットを取り上げましたが、おひとりの方にも是非すすめたい内容だと思いました。
先述しましたが、毎日選ぶのがとても楽しかったこと、バターのセットと聞く印象よりも、ずっと丁寧で上品な味わいなので、飽きないこと。それでいて満足感があるので、このパンたちを食べきるまでの間、本当に幸せでした。セットをひとりで食べるのもいいものだと、なんだか思わぬ発見をした気分です。
とはいえ罪の味の集合体。私が「Pain au Berurre」を次に注文するときは、おいしさもカロリーも大勢で分け合うことにしようかと思います。