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絶大な権力を示した秦の始皇帝陵の墓室に8000体の兵馬俑が配置された理由とは?【始皇帝の話】

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伝説から事実になった司馬遷の『史記』の記述

1974年に、始皇帝の絶大な権力の片鱗(へんりん)が発見されました。それは発掘された始皇帝陵(りょう)です。紀元前3世紀頃につくられた巨大な墓で、始皇帝が13歳で即位した直後から造営がはじまり、完成したのは49歳で亡くなった前後だとされています。

始皇帝陵は、現代の墓とは比べものにならないくらい広大で、周囲は2000m、高さは76mもあります。

盗掘を防ぐ罠(わな)が仕掛けられていたり、副葬品が埋葬されていたりする点は、古代エジプトのピラミッドなどと変わりません。

しかし始皇帝陵には、生前と変わらない生活ができるようにと、墓室には役人の席が設けられ、戦車や馬や兵士などの兵馬俑(へいばよう)「俑は人形(ひとがた)の意味」も一緒に埋葬されていました。

驚いたのは、兵馬俑の数の多さです。約8000体が、始皇帝のお墓を守るように配置されていました。これらの兵士たちは、死後も始皇帝を守っていたのです。

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20世紀最大の発見の一つといわれる始皇帝陵ですが、いまだに発掘調査中で、その全貌は明らかになっていません。

また、司馬遷(しばせん)の書いた『史記』では、始皇帝陵には水銀の川が流れているなどの記載もあり、まだまだ多くの謎を秘めています。

始皇帝陵の伝説:始皇帝陵には「地下に宮殿や楼閣を築いた」「忍び込む者を射殺す、自動発射の弓がある」「河や海をかたどる水銀が流れる」などと『史記』に書かれている。長年、実態のない伝説だと思われていた。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 始皇帝の話』
著者:渡邉義浩  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
1962 年東京生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。文学博士。現在、早稲田大学理事・文学学術院教授。大隈記念早稲田佐賀学園理事長。三国志学会事務局長。専門は古代中国思想史。主な著書・監修本に『眠れなくなるほど面白い 図解 三国志』(日本文芸社)、『始皇帝 中華統一の思想―「キングダム」で解く中国大陸の謎』(集英社新書)、『教養として学んでおきたい三国志』(マイナビ新書)などがある。

 
   

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