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目標は「アメリカ一周のひとり旅」最初の目的地はニューヨーク!

幻冬舎ゴールドライフオンライン

誰もがコロナ禍の生活に倦厭している今だからこそ、読者の心をも明るく照らすようなエネルギーに満ちた本作は、多くの人に届けたい一作 ※本記事は、幻冬舎ルネッサンス主催『「旅行記」コンテスト』大賞作、亀井健司氏の『ロッキー山脈を越えて』より、一部抜粋・編集したものです。

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二 アメリカでの生活

しばらく体育館に置いていたが、体育の授業で支障がありそうだったので、置く場所を変えた。学校には、お昼を食べられるカフェテリアという場所があって、そこの一角を借りて、屋根からのびていたパイプからロープを使って「ジャイアント・クレイン」を吊した。子どもたちは、その巨大な鶴を見ながら昼食をとっていた。

先生たちも、「これは、ずっとここに置いておくわ。」と言ってくれた。

子どもたちが大人になって、何かの機会に日本のことを耳にすることがあったら、「あの鶴を思い出してほしいな。」と思った。

 

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六月に入り、夏休みになるときに、そこでの学校生活は終了した。ここでもまた、「もっといてもらってもいいんだよ。」と多くの人から言われたが、これからの長い夏休みを一人ぽつんとアパートでどう過ごせばいいのかわからなかったため、

「ひとり旅がしたい。」

と告げた。

そして、校長先生をはじめ、お世話になった先生方と別れを告げ、学校を去った。

シンシナティを発つ前に、幾人かの先生方から食事会に誘われた。立食パーティーのようなものだった。彼らは「アウトクッキング」と言っていた。

招待してくれた中に、スージーという女の子がいた。この子は、とても優しい話し方で、わかりやすい言葉を選びながら会話をしてくれた。歳も同年で、なんとなく話が合った。後日、彼女の両親とサマーフェスティバルに一緒に行った。夏の日差しの強い日だった。彼女は、おしゃれな麦わら帽子を貸してくれた。

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