
アメリカのキャンプ場にある金属製の四角いゴミ箱に入り込んだまでは良かったが、出られなくなってしまったアライグマ。何度も飛び跳ねるが脱出できない。
するとアライグマは自分を撮影している人間の存在に気が付いた。女性の方を振り向くと、「困ったことになっちゃったのよ」と言わんばかりの表情を見せた。
アライグマは女性をじっと見つめた後、すぐに何度か飛び跳ねてみせ、「ほらね、無理でしょ。何度やっても出られないのよ」といった風情で、もう一度女性の方を振り返って見つめる。
これは私に助けを求めているサインかも!そう思った女性は救助作戦をたてた。
ゴミ箱から出られないアライグマの懇願
カリフォルニア州にあるキャンプ場の金属製の四角い大きなゴミ箱でアライグマが悪戦苦闘していた。入ったまではよかったものの、出るに出られなくなってしまったのだ。何度もジャンプして脱出しようとするも、深すぎて届かない。

このキャンプ場を訪れていたクリスティーンさんは、ゴミ箱の中にアライグマが入ったことを知っていた。
だが長い間、出てくる様子もないし、中で何度も飛び跳ねているようなので、いったい何をしているのだろうと不思議に思い、様子を見に行くことに。
スマホで動画を撮影しながらアライグマを見ていたら、アライグマの方もクリスティーンさんが見ていることに気が付いた。
そしてひらめいたのだろう。ニンゲンなら助けてくれるかもしれないと。
アライグマはひとしきり飛んだあと振り返り、クリスティーンさんの方をじっと見つめた。

その後「見ててね、この状況を」と目で訴え、再び何度かジャンプして、自分がゴミ箱から自力で出られなことをアピールする。
「ほらね、何度やっても出られないのよ」クリスティーンさんに視線を送り、座り込むアライグマ。

落ちていた枝を使って救出大作戦
アライグマが助けを求めていることを悟ったクリスティーンさんは、アライグマがハシゴとしてっ使えそうなものを探し始めた。まず木の棒を見つけたが、アライグマがつかまれるほどの強度がなかった。次にプラスチックの標識の柱を見つけたが、つるつる滑ってしまった。
そして最後に、倒れていた大き目の木の枝を発見。これなら長さも枝も十分だ。
この木の枝をゴミ箱に入れてみたところ、アライグマは木の枝をつたって、ついに脱出することに成功した。

クリスティーンさんの機転で、アライグマはやっとゴミ箱から解放され、本来いるべき野生に戻れたようだ。
のちにこのアライグマが、「あの時助けてもらったアライグマです」とクリスティーンさんの前に再び姿を現し、そこから物語が展開されるのかどうかは、今のところちょっとよくわからない。
written by parumo