top_line

【 最新ニュースをアプリでサクサク読むなら! 】

家族旅行中にかかってきた電話「こんな時間にすみません」天国から地獄へ急転のワケ

幻冬舎ゴールドライフオンライン

※本記事は、居酒屋秋田や代表・秋田谷 悟氏の書籍『居酒屋秋田や奮闘記 人生の出会いに感謝』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

【前回の記事を読む】「いらっしゃい!」ではなく「お帰んなさ~い!」のお店で。めぐるサラリーマン時代の青春

サラリーマン生活三十五年、そして大きな決断

生まれ故郷の函館のわこちゃんから。わこちゃんは亡くなった母親の妹さんで今でも毎年墓参りに函館へ帰省した時に寄るおばちゃんです。

私の携帯電話にしかもこの時間に? ちょっと嫌な予感がよぎりながらも電話に出ると「悟ちゃん(私のこと)、こんな時間にすみません」「よく聞いてね。お父さんが車にはねられて危篤」と、わこちゃんの声も震えていました。

「えっ……分かりました。ありがとうございます」函館の病院と連絡先を聞いて電話を切りました。

広告の後にも続きます

久々の家族旅行が……。天国と地獄とはこの事です。一気に暗い雰囲気となったその時、幼稚園児だった娘もこの状況を察したようでした。

嫁さんと翌朝の起床時間を確認し布団に入りました。布団に入ってからはわこちゃんの「お父さんが車にはねられて危篤」この言葉が何度も何度も繰り返し頭に蘇ったのでした。私は嘘だろ! 何かの間違えだろ! と思い返しますが、それを打ち消すかのように「お父さんが車にはねられて危篤」と……。

急きょ翌早朝に車で広島の住まいへ戻り、まずは私が先発で函館へ。状況が状況だけに喪服持参で高速バスで広島空港へ。広島空港は何でこんな山あいに造ったのかと思うくらい改めて辺ぴで遠いと感じました。

飛行機が広島空港を飛び立ってから一時間余り経ち、内地の北端の先に津軽海峡が見えてきました。その先にはぼんやりと小さく函館山が。その別名臥(が)牛山(ぎゅうざん)(牛が横たわるように見えるから)と呼ばれる函館山がみるみる大きくなり、津軽海峡上空を旋回しながら函館市街も眼下に収まり、函館空港もくっきりと見えてきました。

空港の東の方へ眼を移すと石崎漁港(石崎町)が目に入ります。小さな漁港で父親の生まれ故郷です。

函館空港に到着しタクシーで病院へ直行し、わこちゃんとご主人に迎えられ集中治療室へ案内されました。

  • 1
  • 2

TOPICS

ジャンル