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和食好きの彼女を誘ったら、絶対喜ぶ!心地良くほろ酔える大人の名店6選

東京カレンダー

落ち着いたムードでしっぽり飲むなら、和食デートがいい。

四季折々の食材の美味しさを共有し合えるひとときは、やっぱり特別。

年末デートや記念日などで重宝する、とっておきの大人の切り札を知っておきたい!

そこで今回は、和食好きの大人が「一度は行きたい!」と憧れる、港区のラグジュアリーな名店をご紹介しよう!



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。


▽INDEX

1.天然鴨が絶品!入口がユニークな隠れ家割烹@六本木

2.「八寸」の美しさと、蟹の土鍋ご飯に心奪われる@赤坂

3.「令和バブル丼」が話題!“日本一高額な居酒屋”@西麻布

4.店中を包み込む一流の出汁の香りに癒される@南青山

5.女性店主が作りだす、ハイセンスな料理と空間に酔いしれる@虎ノ門

6.テンポのいいコース展開に、気持ちよく酒が進む天ぷら店@麻布十番


1.天然鴨が絶品!入口がユニークな隠れ家割烹@六本木
『感情』


ジビエが美味しい冬がやってきた。多種ある中でも食通たちが予約を狙っているのは、11月から狩猟が解禁になった天然鴨の美味しい店。

実は六本木のど真ん中に、そんな向きを満足させる隠れ家が存在する。


繁華街に潜む静謐なカウンターで、究極の鴨料理に浸る夜


鴨料理専門店『感情』が位置するのは、六本木の雑居ビル3階。入るのに躊躇するが、扉を開ければ瀟酒な空間が現れる。

焼き台に立つ料理長・豊田 仁さんは、『INUA』『ア・ニュ』『桃仙閣』などで研鑽を積んだ若き実力派だ。


鮮度に驚く刺身から肉汁あふれる焼き物まで、鴨の奥深さに開眼する


鴨に特化した原点は、料理人の父と幼い頃に生産者訪問をして出合った鴨に感動したこと。以来ずっと鴨が好きで、縁があり玉鋼を譲ってもらったことが引き金となる。

“奇跡の鉄”と称され、日本刀の原料でもある玉鋼は、非常に珍しいお宝。

無数の細かな穴からの熱伝導でふっくらと鴨を焼くのに理想的な道具でもあり「これで鴨を焼いてほしい」と、300年以上前に作られた玉鋼を託された。



都内ではここでしか食べられない希少な鴨肉。

その日に使用する鴨肉をまずプレゼンテーション。新規は受け付けていない名人からの希少な鴨ゆえ、産地は内緒。



玉鋼を鉄板に仕立てたのは、“日本一の刀工”との呼び声高い吉原義人さん。

超高純度の鋼は300度の高温にまで上がり、燻した香りもつけられる。



新鮮な胸肉を昆布締めにした「鴨刺し」。紹興酒で少し甘くした醤油ダレを塗っている。



にんにくバターで焼いた「もも肉」。ジューシーな身とパリッと香ばしい皮の対比が堪らない。



刺身から胸肉にささみ、ハツなど、鴨を食べ尽くすコースの滋味深さは、誰にとっても未知の領域。

噛むほどに旨みが出る鴨は、大人のための嗜好品のような美食である。


スタートと〆は手打ち蕎麦で!


手打ち蕎麦を1品目と〆で提供。最初の冷たい蕎麦は、塩のみで十割蕎麦の香りを楽しめる。

〆は、鴨のコンソメによる温かい蕎麦。平麺が鴨の風味を纏う。



「オープンして1年ですが、30代以上の大人な客層がメイン。今後も皆さまが居心地よく過ごせるよう、店名の由来でもある、感情のこもった料理とサービスに励みます」と豊田料理長は話す。

鴨の奥深さに開眼して、普通の“肉デート”では物足りなくなってしまっても悪しからず。



店は、六本木交差点を乃木坂方面に100mほど進んだ脇道に立地。

雑居ビルには看板がなく、3階に上がると鉛筆で『感情』と書かれた紙がただ扉に貼られている。


2.「八寸」の美しさと、蟹の土鍋ご飯に心奪われる@赤坂
『赤坂おぎ乃』


ダイナミックに旬を楽しめるコース料理の数々。中でも運ばれてきた瞬間に歓声が上がる「八寸」は、『赤坂おぎ乃』の看板メニューだ。

一品一品意匠を凝らした丁寧な仕上げは、ラグジュアリーと呼ぶにふさわしい。


日本料理界のサラブレッドによる美意識を堪能


コロナ禍真っ只中のオープンだったにもかかわらず、早くも星に輝き名店の仲間入りを果たした『赤坂おぎ乃』。

店主の荻野聡士さんは『京都吉兆 嵐山本店』で8年、『銀座 小十』で7年研鑽を積んだ気鋭の料理人だ。

名だたる料亭と割烹の双方で学んだノウハウを、自身の店では独自に昇華している。


東西を代表する和食の名店譲りの技が、ひと皿の上で見事に融合


選び抜かれた素材を駆使した10品ほどのコースの中で、とりわけ圧巻なのが「八寸」。

最近では前菜的に出す店が多い中、荻野さんは従来の茶懐石のスタイルを踏襲し、コースのハイライトとして後半に提供している。

「歳時記を意識して料理を構成している」そうで、その言葉どおり、目の前に運ばれてきた皿はまさに錦秋の風景。

立体感のある盛りつけは“吉兆”仕込みで、一幅の絵を見るような豪華さには思わず、息を呑むほどだ。


日本料理の美しさを体現する「八寸」に込められたこだわり


全国から厳選された海や山の旬味

茶懐石がルーツゆえ、海と山の幸で構成することがセオリー。からすみをのせたアオリイカやサンマに、松茸やきぬかつぎを合わせる。

著名作家による一点もので統一した食器

瀬戸の山口真人さん、信楽の澤 克典さん、丹波篠山の清水万佐年さんなど、個性あふれる陶芸家の器が、料理をより引き立てている。

実直さと華やかさを両立した盛りつけのセンス

和えものや揚げものなど確かな仕事が伝わる実直な料理が散りばめられ、紅葉やイチョウなどつまもののあしらいで彩りを添えている。



特筆すべきは見た目だけではない。

すべての料理を作り置きせず、牛肉の焼きしゃぶなど温かい料理は提供する直前に調理。できたてをすぐに提供する姿勢は、“小十”の倣いを感じさせる。

四季の美しさを巧みに盛り込んだご馳走が、食べ慣れた男女の心をつかんで離さない。


〆は香箱ガニの炊き込みご飯!


コースのクライマックスを飾る「食事」では、思わず歓声を上げてしまう土鍋のプレゼンテーションが。

これから旬を迎える香箱ガニの炊き込みご飯で、身と一緒に内子と外子も炊き込んでいる。


3.「令和バブル丼」が話題!“日本一高額な居酒屋”@西麻布
『田中田 西麻布店』


装いを新たに再始動した『田中田 西麻布店』。高級食材はおまかせコースで食べるもの。

そんなトレンドとは一線を画し、「好きなものを好きなだけ」と、全国から厳選した食材をアラカルトで提供し続ける。


ビールのアテには極上食材を選ぶことが港区たる証左


博多から満を持して東京に上陸して、早9年。『田中田 西麻布店』は居酒屋なら当たり前のメニューばかりをそろえるが、そのすべてが時価という最高の食材を用いている。

例えば、生でも食べられる特大の天然車エビを、カラリと揚げてエビフライにしたり、数多の一流店が贔屓にする仲卸『やま幸』から仕入れた極上の天然本まぐろを、赤身、中トロ、大トロと盛り合わせにしたり……。

大人が密かに夢見る、わんぱくな理想を見事に具現化してきた。だからこそ、港区でも圧倒的な支持を獲得してきたのだろう。



名物「令和バブル丼」は、大サイズで10,000円前後が目安。

『やま幸』の大トロのほか、利尻のバフンうに、鳥取の松葉ガニなど、高級魚介をこれでもかと盛り込んでいる。



同店が移転したのは昨年末。

コンセプトはもちろん、料理も変わらないが、店内はらせん階段が1階と2階をつなぐ2フロアで、以前の倍以上に拡張している。

レセプションまで備わり、今や希少な大谷石などの素材を使う空間はより豪華になった。

店長の中村方信さんは、「移転先も西麻布というのは、最初から決めていたこと。食材もサービスも偽物は見透かされる街ですから、気は抜けません。これからも、本物を知る大人が行き着く店でありたい」と話す。



カウンターには、鮨店のようなネタケースを設置。

佐賀牛のシャトーブリアンや国産松茸、網走産釣りキンキなど、高級食材がズラリと並ぶ。



個室も10以上で、大小さまざま。「親密なふたりに最適」と、中村さんが薦める2名用もある。

艶やかさと使い勝手を両立した、見事なアップグレードといえるのだ。


“魯山人”の器でもいただける!


オーナーが集めた「北大路魯山人」の器は、店内に展示ケースを設けるほど充実。

紅志野の紅葉皿など、前日までに頼めば料理を盛りつけてもらえる。


4.店中を包み込む一流の出汁の香りに癒される@南青山
『伯雲』


閑静な住宅街の中という驚きのロケーションにあり、さらに出汁の香りに包まれるひと幕もある和食店『伯雲』。

孤高の存在感でふたりの夜を魅了する。


暗闇の中でぽつんと灯る温かな明かりが、人を呼び寄せる


目の前でシャカシャカと音を立て、鰹節が削られる。「どうぞ」と削り立てのふわふわを、笑顔で差し出す店主の坂本慎吾さん。

口に含めば、柔らかい口溶けにまず驚き、口いっぱいに広がる強い旨みと香りにまた驚く。

静かに湯気を立てる鍋に入れれば、店中に出汁の優しい香りが充満。体ごと包まれる、この感覚も初体験だ。


素材の味を最大限に引き立てた、実直な料理に心打たれる


「前菜」は伊勢海老と海老芋。

殻付きでサッと炙ったエビは半生のところもあり、食感のコントラストが楽しめる。



鯛とあん肝を盛り合わせた「お造り」。

肝あえの要領で酢橘ポン酢と食べれば、コリコリの歯応えと濃厚な旨みが味わえる。



坂本さんが料理で最も大切にする、美味しさの要は「香りと食感」。出汁はその場で引くなど、一つひとつの料理で手間は惜しまない。

例えば、鴨なら火入れは何度も。まず皮目を繰り返し焼いて余計な脂を完全に抜き切り、バキバキと音がするほどクリスピーな食感を作る。

身はわらで燻して香りをまとわせ、続いて炭火でサッと炙り、みずみずしく。

仕上がりはいたってシンプルだが、その実、驚くほど繊細に素材を扱い、持ち味を極限まで高めている。



提供直前に出汁を引く「お椀」の種は、松葉ガニのしんじょう。



2品目の「お造り」は鰹の塩たたき。薬味に大葉や茗荷、玉ねぎなどの針切りを添えた。



ラストの「焼物」が鴨。青森・三戸の「銀の鴨」を使用。当たりの柔らかい海塩で食べる。

すべて「おまかせコース」(28,600円)より。


目の前で削られる鰹節の香りに、心が静かにざわめいてくる


程よい水分を含んだ鹿児島・指宿の本枯節を使用。摩擦熱による劣化を防ぐため、複数本を用意する。

利尻昆布で丁寧に引いた出汁と合わせる。


南青山を進んだ先にある和食店で、一流の料理を楽しむ悦楽


「技術的なことは最小限です」と笑うが、『龍吟』出身の腕は確か。

この隠れ家には、ふたりを夢中にさせる驚きの日本料理が待っている。


5.女性店主が作りだす、ハイセンスな料理と空間に酔いしれる@虎ノ門
『空花』


フレンチやイタリアンの女性シェフは今や珍しくなくなったが、こと和食に限ってはまだまだ稀少な存在。

名店出身の女性料理人が開いた『空花』は、手間をかけた料理の中に、女性ならではの感性が宿る。


たおやかな所作から紡ぎ出された美しきコースが、上質な夜を約束する


鎌倉の古民家で地の味を生かした和食を提案し、高い評価を集めた『空花』が、神谷町駅のすぐ裏手に移転オープンしたのが約2年前。

「昼の需要が多い鎌倉に比べ、夜に勝負できる東京で自分の腕を試したかった」との言葉を裏付けるように、早くも一ツ星を獲得。

その実力を証明しているのが、女性店主の脇元かな子さんだ。

あの三ツ星和食店『かんだ』では7年間みっちりと修業。その後、銀座『AKOMEYA厨房』の料理長まで務めたキャリアを誇る。


茶室のような空間で、鎌倉食材を生かした本格和食を


「季節ごとに、お客様が召し上がりたいだろうなと思う旬の食材を取り入れ、味つけが重ならないよう気をつけて献立を考えています」

おっとりした笑顔で、そう話す柔和な人柄そのままに、コースを彩る料理はどこか優しげ。さらにその中には、女性料理人らしい繊細なセンスも感じさせる。

例えば「八寸」。派手な演出はないものの、アンティークグラスをバランスよく組み合わせた器使いや、鮮やかな色彩。

そして、戸井のまぐろには隠し包丁を入れて食べやすくするなど、さりげない気配りが、大人の男女をホッと寛がせてくれるのだ。


色彩にもこだわり抜いた“八寸”


巧みな色使いで、内容は月替わり。

手前右から「甘鯛のかき揚げと揚げ銀杏と栗の渋皮焼き」「白いかのからすみ掛け」「あん肝旨煮」「中トロの漬け」。中は「イチヂクの白和え」。


アートのような佇まいの“サザエの揚げ物”


相模湾で獲れた大きなサザエを、アートのように仕立てた。

200度の高温でさっと揚げて、軽快な食感に。振りかけられた岩海苔の風味が食欲をそそる。

「ベストな食べ方」と、師匠の神田さんも絶賛。


可憐な和スイーツが並ぶ“デザート5種”


常時5種類がそろう中から好みをふたつ選べる“和スイーツ”など、クライマックスには女心をくすぐる仕掛けも用意される。

手前右から「酒粕チーズケーキ」「自家製最中アイス」「干し葡萄入り蒸し羊羹」「季節のフルーツゼリー」、中が「白玉の栗と餡添え」。

愛らしいビジュアルで、大人の味わいだ。


女性人気No.1はすっぽん鍋!


美肌に効果てきめんと女性客に評判の「すっぽん鍋」は、通年で提供。

長崎産の1kg強のすっぽんを使用して、水と酒のみであっさりと仕上げている。すべてコース(20,000円)より。


6.テンポのいいコース展開に、気持ちよく酒が進む天ぷら店@麻布十番
『天 よこた』


名店ひしめく麻布十番は、天ぷらもしのぎを削る激戦区。そんな街に彗星のごとく現れた『天 よこた』は、江戸前の伝統を継承する直系の店。

血筋の良さは間違いないが、路地裏のビル2階に人目を忍ぶように佇む。



麻布十番商店街のメイン通りから一本裏手に入った、静かな路地裏に『天 よこた』はある。

2階へと上るビルの動線もなかなか分かりづらい隠れ家で、モダンな雰囲気が漂う。



無機質で現代的なエントランスからは想像もつかない温かく、ノスタルジックな店内。初手から驚かされる天ぷら店だ。

木肌の凹凸を縁でそのまま生かした楢のカウンターに、揚げ場後ろに配された総織部の壁も美しく、天井では艶やかに銅板が光っている。


オープンから1年足らずで星に輝いた江戸前の新鋭


「父と私の繋がりを象徴的に表現しました。父が麻布十番で最初に構えた店が銅板の天井だった」

店主の横田省吾さんは二代目の職人。父は『天冨良 よこ田』の恒夫さんで名人の誉れ高く、江戸前の粋を長きにわたって伝えてきた。

だから、キスやメゴチなど、伝統的なタネは変わらず、きっちりと扱う。尾がピンと立ち、まるで生きているような姿形で揚げる手法も父譲り。

提供直前に捌いて鮮度を味わう穴子や巻きエビもまた然り。



美しい揚げ上がりで、身と頭を別々に提供する「巻海老」。

揚げ油は浅草『磯村政次郎商店』の純正胡麻油に、コーン油をブレンドしたもの。



一方で、独自色も追求している。

例えば、山形「舟形マッシュルーム」のように全国各地の特産品を揚げる天ぷらは、新しい試み。

甘さを生かすべく、半生で仕上げる富山の白エビも新作で、クラシックからモダンへ、テンポよく進むコースに、ふたりの酔いも深まるだろう。



「舟形マッシュルーム」。

山菜採りで訪れた山形で出合い着想を得た食材で、香りを補うため間にペーストを忍ばせる。

すべてコース(16,500円)より。



「今は多様な食材が揚げられる時代ですが、私は江戸前の本分をわきまえた上で挑戦していきたい」

二代目は昔気質の心まで継承している。その潔さがまた心地よい。


日本酒とワインのセレクトも秀逸!


米の旨みが生きた「にいだしぜんしゅ」(一合 1,100円)など、日本酒が充実する他、ワインも微発泡の「ファリグロ」(8,000円)をはじめ、少数精鋭をリストアップ。



独自のセンスで大人を魅了し、無二の存在として和食好きが憧れる名店たち。

この店へ誘われた相手の心を確実に掴み、港区デートを成功へと導いてくれるはずだ!


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