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黒木華、寛一郎、池松壮亮が共演!阪本順治監督のモノクロ映画『せかいのおきく』が公開決定

MOVIE WALKER PRESS

黒木華、寛一郎、池松壮亮が共演!阪本順治監督のモノクロ映画『せかいのおきく』が公開決定

『半世界』(18)の阪本順治監督が自身のオリジナル脚本を映画化した『せかいのおきく』が2023年4月28日(金)より全国公開されることが決定した。このたび、黒木華、寛一郎、池松壮亮という第一弾のキャスト情報と3枚の場面写真が解禁された。

主演は『小さいおうち』(14)で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞、『小さいおうち』(15)、『母と暮せば』(15)、『浅田家!』(20)で3度の日本アカデミー賞最優秀助演女優賞に輝いた黒木華。共演に、『ナミヤ雑貨店の奇跡』(17)、『菊とギロチン』(18)などで数々の新人賞を受賞し、放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での公暁役も話題を呼んだ寛一郎と、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)、『宮本から君へ』(19)、『ちょっと思い出しただけ』(22)など数々の主演作で日本映画界を牽引し、主演作『シン・仮面ライダー』(23)も待機中の池松壮亮を迎える。

本作の舞台は江戸末期。寺子屋で子どもたちに読み書きを教えている主人公おきく(黒木)は、ある雨の日、雨宿りをしていた紙屑拾いの中次(寛一郎)と、下肥買いの矢亮(池松)と出会う。武家育ちでありながら、いまは貧乏長屋で質素な生活を送るおきくと、古紙や糞尿を売り買いする最下層の仕事につく中次と矢亮。わびしくも辛い人生を懸命に生きる3人はやがて心を通わせていくが、ある悲惨な出来事に巻き込まれたおきくは、喉を切られ、声を失ってしまう…。

貧しい時代にたくましく生きる庶民の姿を通じて、人と人の温もりを描く『せかいのおきく』。人情の機微を見つめ続けてきた阪本監督が贈る、至高の日本映画がここに誕生する。声を失うことで映画の中盤からセリフが無くなる黒木のすさまじい演技はもとより、日本映画界の次世代を担う演技派俳優3人による貴重な共演に期待が高まる。

本日ファーストルックとして3点の場面写真が解禁された。貧乏長屋の小路で空に拝むおきく、商売の種となる貴重な糞尿を担いで畦道をひた走る中次と矢亮、そして厠のひさしで雨宿りをする3人のシーンだ。全編が主に京都撮影所(東映・松竹)で撮影された、墨絵のように美しく、鮮烈なモノクロのカットからは、ただならぬ風格が感じられる。

本作について、黒木華は「『せかいのおきく』、この題名に込められた阪本監督の想いが、より多くの方に伝わるよう、おきくを演じられていたらと思います。いまの時代につながる尊さがある作品になっていると思いますので、たくさんの方に観ていただけるとうれしいです」と意気込みを語る。

寛一郎は「青春。それは、恋とせかいとうんち。阪本順治最新作お楽しみに」と、池松は「自然とともに生き、空と人と情緒があったこと、祈りがあったこと。貧しくもみずみずしく生きる人々の映画です。いまを生きる多くの人々に届くことを願っています」とコメントを寄せた。

阪本監督は「江戸時代における食のサイクルを基軸として、没落した武家の娘と、糞尿の処理に携わる賤民たちを主人公に、低い視座から社会を眺めるだけではなく、〝汚い〟ところから世界を描こうとする意欲作。しかも軽妙に、しかし美しく、だ。名付けて、糞ったれ青春時代劇!」と手応えを見せた。

また、美術監督で本作の企画プロデューサーである原田満生は、捨てるようなものを買い取り再利用する商人がたくさんいた江戸時代の“循環型社会”を企画の背景に用いたことについて「江戸時代は資源が限られていたからこそ、使えるものは何でも使い切り、土に戻そうという文化が浸透していた。人間も死んだら土に戻って自然に帰り、自然の肥料になる。この映画に込めた想いが、観た人たちの肥料になることを願っている」と語る。

人と人の温もりや命の巡りを鮮烈なモノクロ映像で描く『せかいのおきく』。公開はGWということで、いまから心待ちにしたい。

■<キャスト、スタッフのコメント>

●黒木華(おきく役)

「阪本順治監督の時代劇初挑戦となる『せかいのおきく』が、撮影開始から約2年の時を経て、長編映画として完成することができました。
深々と降る雪のシーンから撮影が始まりました。美術がとてもすばらしかったことを、いまでも強く印象に残っています。
『せかいのおきく』、この題名に込められた阪本監督の想いが、より多くの方に伝わるよう、おきくを演じられていたらと思います。
いまの時代につながる尊さがある作品になっていると思いますので、たくさんの方に観ていただけるとうれしいです」

●寛一郎(中次役)

「青春。それは、恋とせかいとうんち。
阪本順治最新作お楽しみに」

●池松壮亮(矢亮役)

「敬愛する原田満生さんに誘われて、この魅力的な企画に二つ返事で参加しました。
阪本監督の見事な脚本と、路上の人々に寄り添い続ける態度とその手腕に感銘を受け、すご腕のスタッフキャストに出会い、新しい時代劇を目指して撮影しました。
サスティナブルに生きることを心と細胞とで理解していたころ、うつろいの中で、自然とともに生き、空と人と情緒があったこと、祈りがあったこと。貧しくもみずみずしく生きる人々の映画です。今を生きる多くの人々に届くことを願っています」

●阪本順治監督

「気候変動による災害、戦争を終わらせられない指導者たち、真っ先に死んでゆくのは、なんら世界経済の恩恵を受けない階級層。消費されるのは、モノだけではなく、〝ひと〟だ。
本作は、江戸時代における食のサイクルを基軸として、没落した武家の娘と、糞尿の処理に携わる賤民たちを主人公に、低い視座から社会を眺めるだけではなく、〝汚い〟ところから世界をえがこうとする意欲作。しかも軽妙に、しかし美しく、だ。名付けて、糞ったれ青春時代劇!」

文/山崎伸子

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