32年の歴史を誇る大会がアジア初上陸。ブレイクダンスの世界大会が沖縄で開催
2022年12月3日(土)沖縄県の沖縄アリーナにて、ブレイクダンスの世界大会「BATTLE OF THE YEAR 2022 WORLD FINAL」が行われ、世界各地の代表12チームが参加し、オランダのTHE RUGGEDSが世界一に輝いた。
「BATTLE OF THE YEAR」(以下、BOTY)は、1990年にドイツでスタートし今年で32周年。2024年パリ五輪の新競技としても注目されるブレイキン(ブレイクダンス)シーンでも、世界一の歴史があり、クルーバトル(団体戦)としては世界最高峰のコンペティションである。今回は、アメリカ、インド、オランダ、韓国、ギリシャ、台湾、中国、ドイツ、ナイジェリア、フランス、ベトナム、日本から代表チームが参加。12チームで行われる予選は、ショーケースのコンテスト形式で、予選を勝ち上がったTOP8からは、クルーバトル形式となり、予選までとトーナメント以降で、対戦のフォーマットが変わることが、BOTYの特徴である。

THE RUGGEDSは、世界3連覇の実績を持つ日本のTHE FLOORRIORZを下し優勝

日本からは、日本予選を勝ち上がった「MORTAL COMBAT」と、BOTY世界大会で史上初の3連覇を成し遂げた「THE FLOORRIORZ」が招待チームとして参戦。日本の2チームは、順当に予選と決勝トーナメント1回戦を勝ち上がり、セミファイナルで激突し、僅差でTHE FLOORRIORZが勝利し決勝に進出。
過去にBOTYワールドファイナル3連覇を達成したTHE FLOORRIORZは、決勝でオランダのTHE RUGGEDSと対決。THE RUGGEDSは、11月にアメリカ・ロサンゼルスで行われた国際大会の、「Freestyle Session」で優勝している。同じく11月に行われた、世界最高峰の1on1バトル「Red Bull BC One World Final」で、準優勝であったLEEも所属する、今一番勢いのあるクルーだ。
決勝のバトルでは、TAISUKEやNORI といった、世界で実績のあるBBOYがソロでTHE FLOORRIORZを引っ張るが、対照的に多くのルーティンを組み込みつつ、個人技でもパワーやテクニックなど、技のバリエーションを見せたTHE RUGGEDSが決勝を制した。THE FLOORRIORZは、前人未到の4度目の優勝まで、あと一歩届かなかった。
LEE(THE RUGGEDS)優勝コメント

「BATTLE OF THE YEAR」を優勝した今の気持ちは?
BOTYは自分にとって特別だし、この日のために頑張っていたので、とても嬉しいです。驚いています。ソロもいいけど、国を代表して、クルーとして勝てたので光栄です。
11月に行われたRed Bull BC One World Finalは世界2位でしたが、今回と比べてどうでしたか?
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Red Bull BC One World Finalはソロバトルなので、家族や仲間たちがたくさん応援してくれたけど、今回はクルーバトルだったので、同じステージに立つというのが特別だったし、それに対してすごく想いがありました。
今年は、Freestyle Sessionもクルーで優勝しましたね。次の目標は?
そうですね…。来年になるか、再来年になるか分からないけど、今年優勝出来なかった、ソロバトルのRed Bull BC One World Finalで優勝することかな。
TAISUKE(THE FLOORRIORZ )コメント

今日のTHE FLLOORIORZの良かったところを教えてください
良かったところはいつも以上に一体感がありました。THE FLLOORIORZは各々で動いている人がたくさんいるので、集まれる時間は少ないんですが一つの気持ちに繋がってたというか、「THE FLLOORIORZ 愛」じゃないですけどそういった部分で繋がっていたなと素直に思いました。そこが良かったところかなと思います。
今後、THE FLLOORIORZが世代交代して強くなっていくためには、何が必要ですか?