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『ブラックパンサー』続編がV3で感謝祭を制す!Netflix『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』も好発進

MOVIE WALKER PRESS

北米の映画興行にとって一年でも屈指の書き入れ時として知られる感謝祭が今年も到来。例年通り年末興行や賞レースに向けた話題作が相次いで公開(あるいは上映規模を拡大)されたのだが、週末3日間の全体興収は昨年をわずかに下回る9377万ドルに。ピンポイントで重なったサッカーワールドカップの影響があるのかはさておき、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(日本公開中)が注目タイトルを押さえて3週連続で首位を守り抜いた。

今年の感謝祭のトピックとなるのは大きくふたつ。まずはやはりこのシーズンの定番であるディズニーの新作アニメーションの結果だ。昨年は『ミラベルと魔法だらけの家』(21)がコロナ禍といえども初日から5日間で興収4056万ドルを記録し首位スタートを飾ったが、今年の『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』(日本公開中)はよもやの2位スタート。ディズニーアニメが公開されなかった2020年を除けば、『アーロと少年』(15)以来7年ぶりに感謝祭時期の首位を逃したことになる。

23日の水曜日に封切られた『ストレンジ・ワールド』の週末3日間興収は1215万ドル。初日から5日間の累計興収も1885万ドルと、『ミラベル〜』の半分以下という成績に。さらに批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家からの好意的な評価の割合は74%。観客からも64%と伸び悩み気味。年末にかけての興行、そしてアカデミー賞レースに向けては少々厳しい戦いを強いられそうだ。

もう一つのトピックは、3位に初登場を果たした『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』(12月23日よりNetflixにて独占配信)。Netflix作品の興収データが発表されることも珍しく、今回はこれまでのような賞レース参戦の権利取りのための興行とは違う意味合いを持つものだとよくわかる。

暫定値ではあるが、696館での上映で3日間の興収は940万ドル。初日から5日間では興収1328万ドルに到達。3年前の同時期にライオンズゲート配給で劇場公開された前作は3461館で興収2676万ドルだったので、アベレージで見れば前作を大きく上回る数字。このシリーズの人気をあらためて証明し、すでに製作が決まっている第3弾への弾みを付けると同時に、Netflixの新たな劇場展開のかたちにとっても幸先の良いスタートといえよう。

ほかには上映館数を638館まで増やしたスティーヴン・スピルバーグ監督作『フェイブルマンズ』(2023年3月3日日本公開)が7位に、2727館まで増やしたルカ・グァダニーノ監督の『ボーンズ アンド オール』(2023年2月17日日本公開)が8位にジャンプアップ。とりわけ前者は1館あたりのアベレージ3544ドルと順調で、この成績がまもなく本格化を迎える賞レースのたしかな後押しとなることだろう。

文/久保田 和馬
 
   

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