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長嶋茂雄×野村克也「実録ライバル史」(12)初のキャッチボール相手はのちのジャイアント馬場

アサ芸Biz

 右打者との初対決で効果があるのは、外角のストライクからボールになる変化球を投げることだ。反応を探ることができる。

 ダメな打者は手を出す。並みの打者は振りにいく。長嶋は黙って見逃した。スイングのスピードが速いから、ギリギリまで引き付けて見極める。レベルが違っていた。見逃したと思った瞬間、突然目の前にバットが現れる。さらに言えば、苦手なコースがなかった。

 長嶋はオープン戦19試合で打率2割7分、12球団最多の7本塁打をマークし、前評判通りの好成績を収めた。その人気で後楽園の株価まで上がっていた。自信の塊で4月5日、国鉄(現ヤクルト)との開幕戦に臨む。

(敬称略)

猪狩雷太(いかり・らいた/スポーツライター)スポーツ紙のプロ野球担当記者、デスクなどを通して約40年、取材と執筆に携わる。野球界の裏側を描いた著書あり。

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*週刊アサヒ芸能12月8日号掲載

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