1年未満の非常勤のスタッフが多い施設は、職員の入れ替わりが激しくて関係を築きにくい可能性があります。重要事項説明書で3年以上勤務している割合や常勤・非常勤の割合を開示しているので、必ず確認してください。
■見学
4.「見た目で判断しない」
マンションの内覧会気分で選びがちですが、老人ホーム選びであくまで大事なのは“人”です。ベテランのスタッフが多数在籍するなど、親を安心して任せられるか否かを判断しましょう。
5.「施設の雰囲気」
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「人」「清掃状況」「匂い」など、施設の雰囲気を構成する要素はさまざまです。見学時に自分の親を安心して任せられるか、相性も含めてチェックしたいところです。直接介護をしているスタッフだけではなく、事務対応をしているスタッフの感じが悪い場合は、施設自体の高齢者への対応の良し悪しにも関わってくると考えられます。エントランスが汚れている施設は、共用部や居室も清掃が行き届いていない可能性が高いですし、汚物のニオイが気になる施設は、おむつ交換のタイミングや処理に問題があるかもしれません。複数の施設を見学し、比較してみることをオススメします。
6.「介護スタッフの入居者に対する接し方」
接し方で見て欲しいのは、声の掛け方や入居者に対する表情、職員同士の会話です。入居者をどのように扱っているのかは、施設見学時に注意して確認しましょう。
7.「退去要件」
老人ホームは病院と異なり施設ごとに対応できることの限界があるため、どのような状態で退去になるかを事前にしっかりと確認しておきましょう。
8.「夜間の介護体制」
夜間は最少人数で対応している施設が多いです。そのため、緊急時や災害発生時の対応方法はどうか、少ない人員でも安心安全に対応を行っているかは、事前に確認しておきたいポイントです。
■QOL
9.「食事内容」
食事は、食べ比べてみると施設ごとの味の違いも分かるので、見学時に事前予約し、入居者と同じ食堂の端で実際の食事介助風景を確認しながら試食してください。好き嫌いの対応を行っているかどうかもポイントです。冷めた食事を提供していないか、食事介助は適切に行われているかも確認を。
10.「生活に楽しみはあるか」
イベントやレクリエーションなどの内容の確認もしておきましょう。集団レクのみなのか、個別ケアがあるかなどの対応方法も含め、入居してから楽しめそうかどうかを考えてください。
11.「個別対応がどこまで可能か」
面会や外出、入浴で個別対応ができるか否かはチェックポイントのひとつ。コロナ禍での面会も、オンライン対応の有無やその際のサポート体制が充分かどうかは確認したいポイントです。入居者が暮らしやすいように工夫をしているところは、よい施設という印象があります。
これから介護施設を探す際にはこれらのポイントを押さえて、家族みんなが損をしない選択をしたいものですね。