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『クロサギ』静かに怒りを燃やす平野紫耀のある企み 物語を動かす2つのタッグへの期待

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King & Prince

 かつて御木本(坂東彌十郎)に騙された父親にとどめを刺した敵の正体が宝条(佐々木蔵之介)であると確信を持った黒崎(平野紫耀)は、桂木(三浦友和)に内緒で宝条の調査を進めていく。そして変装をして潜り込んだ「ひまわり銀行」の支店長会議で優秀な支店長の牛山(山口紗弥加)に目を付けると、彼女の支店に探りを入れる。そこでローン詐欺によって家族を失った姉妹と出会い、自分の父親のことを重ねる黒崎。そして、ひまわり銀行を相手に巨額の詐欺を計画するのである。

参考:『クロサギ』なぜ平野紫耀の顔は晴れない? 「これからが本番」と告げた本当の始まり

 宿敵との対決を終えて後半戦に突入した『クロサギ』(TBS系)。12月2日に放送された第7話は、まさに宝条との直接対決に向けた予選リーグの第1戦といったところだろうか。詐欺被害に遭った家族を救うために動くあたりは、第1話で描かれた氷柱(黒島結菜)の家族を救うためのものと似ているが、今回の場合は被害者が命を絶っている。そして敵は銀行であり、バックに宝条の存在がチラつく。まさしくそれは、黒崎が15歳の時に味わった過去と密接な関わりを持っているといえよう。

 被害者家族の話を聞き、「人の命を道具みたいに使い捨てるあいつらが許せない」と静かに怒りを燃やす黒崎。普段は桂木から“シロサギ”の情報を買い、騙すためのあらゆる準備に力を貸してもらっている黒崎だが、今回は完全なる単独行動。部屋に隠し持っていた資金を使って牛山たちの支店から信頼を買い、信ぴょう性を高めるための協力者もすべて自分で用意し演技指導まで仕込む。宝条が桂木のマネーロンダリング係をしている人物だと気付いているからこそ力を借りられない。それでも一仕事終わればいつものように桂木の元を訪れる。その辺りには、黒崎と桂木の切っても切りきれない複雑な関係が見え隠れしている。

 いずれにせよ、今回繰り広げられた黒崎の詐欺の手口は比較的オーソドックスだ。知り合いからビルを借りて架空の会社をでっちあげ、融資を得たら、さくっと計画倒産してトンズラ。それだけでなく融資額の10%をキックバックしますよと持ちかけ、その情報をマスコミにリークすることで、相手の“社会的信用”を揺るがそうとする。白石(山本耕史)が語っていたように、他のシロサギと異なる宝条の手強さの証左は“社会的信用”そのもの。終盤、失態を働いた牛山に対して宝条は、銀行組織を人体に例えながら“手足”の一欠片に過ぎない牛山をあっさりと切り捨てる。切り捨てられた牛山が黒崎の元に現れる。両者の共闘が北条の社会的信用を崩す糸口となれば、物語は大きく左右することになるだろう。

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 ところで前回、氷柱に対して豹変した一面を見せつけた鷹宮(時任勇気)は、すっかり悪人風情。授業でも選民思想を振りかざし、わざわざアパートまで押しかけては氷柱の考えを“理想論”だと切り捨てる。ある意味で、黒崎をまっとうな道へと導く“仲間”を失った氷柱だが、彼女のバイト先に現れたのは警視庁への異動の話が持ち上がりどこか傷心状態の神志名(井之脇海)。黒崎という人物を取り巻くキーパーソンたる2人に共通している、理想論のような正義感。ここでもまたひとつ、物語を動かすタッグが組まれそうなにおいがする。(久保田和馬)

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